【ビジネス】新たなスタート
昨日は現職として最後の出社日でした。

その前日に開いてくれた壮行会では、普段は飲み会とかにはあまり来ないようなメンバーまで参加してくれていて、みんなと過ごした時間を思い出しながら、何度かウルッとくるぐらい幸せでいい思い出をもらいました。
最終日も、スタッフからの心遣いをいただいたり、最後までスタッフや役員の方まで見送りに出てきてくれて…。
経営の皆さん、ディーラー達、管理部門のスタッフ達…ディーリング部長という立場で、みんなと作ってきたこの数年間。
自分が痛感し、ブログでもずっと書いていたこと。
「ディーラーと経営と管理部門が一体となることが大切なんだ」
最前線で戦うディーラー達と、それを支える人達が一体になったとき、組織は変わることができる。
市場環境が変化し続けている中で、自分達が変化できなければ取り残され消えゆくのみ。
「変わる力」
それをここにいるみんなが示してくれました。
みんなと仕事を出来たことを誇りに思うし、幸せだったと思います。
そしてこれから。
自分自身は山和証券株式会社執行役員ディーリング部長という立場を離れ、シンガポールに設立した運用子会社のCEO&CIOとして、その経営に全力で取り組みます。
この会社はヘッジファンドとして資産運用を行うことを目的として設立され、自分は先行してそちらに転籍して、その運用開始に向けた準備を進めていくこととなります。
このプロジェクトは、2011年春に山和証券に採用してもらう際の面接で、その構想をお話したものです。
そのときはそれが実現することを信じている人はほとんどいなかったと思います。
でも自分自身のディーラーとしての経験の中で、いつかそれが必要になると信じていたし、そうならなければディーリングビジネス自体を維持し、守り、発展させることはできないと分かっていました。
ディーラー(運用者)の育成と向き合い、一人ひとりの成長があるからこそ組織の収益は向上する。
そしてディーラーは、より高みを目指して貪欲に成長することを望む。
一人ひとりのディーラーが幸せでなければ組織も幸せにはなれない。
当たり前のこと。
そしてそうでなければならないとも思います。
でも地場証券という器の中では、資金枠という限界が必ず訪れる。
ディーラー達が、それ以上の成長を望んだとしても、そこに留まっていたのではその先はない。
いつかより大きな器が必要になる。
2000年代後半。
自分もその一人でしたが、実際に数人のトップディーラー達がシンガポールに渡り独立をしていきました。
そして、そこまでの実績と経験を積み上げた運用者であれば、投資家にしっかりとリターンを返していくこともできる。
新たな資産運用ビジネスの担い手となりえるはず。
それだけの力を持った運用者が居てくれるからこそ、彼らと共に踏み出そうと思えるところまできました。
そしてその彼らの姿が、まだ若いディーラー達の目標や夢に繋がってくれればとも思うのです。
未経験者の採用・育成。
人を育てるプロセスは、投資家の資金でやるわけにはいかない。
自己売買部門による自己資金運用の場でそれを行う。
そして成長し、十分に投資家に貢献できると認められた運用者のみが次のステージを担う。

運用者としての未来を夢見ている若い世代の人たちに。
その夢を追える場所を作ること。
その夢があるからこそハードワークも出来るし、苦しい時を乗り越える力にもなる。
一人ひとりの可能性を最大化すること。
一人ひとりの可能性を最大化すること。
マーケットという厳しい世界で勝ち残り、そして成功していくことは容易なことではない。
そこには高いモチベーションが必要になる。
そんなものは自分自身でなんとかするもんだと言われてしまうかもしれないけれど、マネジメントという立場にある者として、モチベーションをより高くしてやれるように導くことは使命であるとも思うのです。
まだ若いディーラー達がここには沢山います。
そんなものは自分自身でなんとかするもんだと言われてしまうかもしれないけれど、マネジメントという立場にある者として、モチベーションをより高くしてやれるように導くことは使命であるとも思うのです。
まだ若いディーラー達がここには沢山います。
そんな彼らの一人でも、その夢に繋がってくれたらいいなと願いつつ、次のステージを自分は作りにいきます。
7年8ヵ月と15日。
7年8ヵ月と15日。
夢物語だったことが、今形になろうとしています。