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【トレード】確率の勝負

今日は関係各社にボール投げて返ってくるの待ちで、午後の会議まで久し振りに少し時間があるのでもう一本。

でもブロガーとしてどうこうなろうと思っていないので、書く気になったときに書くけど、書かないときはなんも書かないのでご勘弁w

 

「確率の勝負」

 

短期運用だろうが、中長期運用だろうが、それが一番大事。

勝つプロセスをロジカルに構築していったとして、そのプロセスが正しいのであれば、確率の勝負で戦えば最終的には安定的に勝てるはず。

でもそれを疎かにしてしまう人が少なくない。

 

「これなら勝てる」

と自分なりに強く思えば思うほど一発で大きく張って、大きなリターンを得ようとしてしまう。

でも相場に絶対はない。

その銘柄選択のプロセスや、タイミングを図るプロセスが正しかったとしても、100%機能するプロセスなんてまずありえない。

そしてそのプロセスが機能しなかったタイミングでたった一つの大きな勝負にいってしまうと致命傷を負う。


短期運用なら「取引回数」の分散によって確率の勝負に持ち込む。
長期運用なら「銘柄」の分散によって確率の勝負に持ち込む。

あとは共通するのは「タイミング」の分散かな。

 

一回の勝負で大きく賭けるのはエキサイティングかもしれないけれど、「運用」という視点で考えたときにそれは通用しない。

確かにうまくハマれば大きく取れるかもしれない。

でも負けたときも大きくなり、結果としてシャープレシオは悪化する。

集中的に、デカい玉を振り回す運用者のシャープレシオは大概低い。

ヘッジファンドなんかでも、投資家から銘柄集中度や流動性リスクはかなり突っ込んで聞かれる。

 

売買タイミングを選択するプロセス。

銘柄を選択するプロセス。

そのロジックが正しいと信じるのであれば、しっかりと分散を図り、確率の勝負に持ち込み、そのロジックの正しさを運用成績にしっかりと繋げていく。

ある意味、自分という運用者の投資哲学や運用ロジックを売るのが運用者の在るべき姿。

それが他人のお金を預かる「運用」においてはとても大切なポイントになる。

 

もし自分のお金でやるのであれば、大勝ち狙いの大勝負もアリかもしれないけれど。

リスク許容度とのバランス。

そこを見誤ると人生変わっちゃいかねない。

 

自分の思考プロセスに自信があればあるほど、しっかりと確率の勝負に持ち込んでいく。

そうすれば平均してしっかりとしたリターンが残るはずだから。

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まさにそのとおりですね

自分が正しいと思えば思うほど、
確率的な勝負に持ち込むのって
筋が通っていて、まさにそのとおりですね。
確率は絶対でないってところが
真に理解できないと、一発勝負に持ち込んでしまう。
この理解~実行がなかなか難しいのは、
プロスペクト論に近い人間の心理的なところがあるかもしれないですね。
プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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