【ビジネス】大阪との関わり②
それをきっかけに大阪のディーラー達との交流が深まり、大阪のディーラー達が置かれている状況を知るようになった。
2010年以降、全体的に地盤沈下を続けてきたディーリング業界だったが、東京と比べものにならないほど、大阪のディーリング業界は厳しい状況にあった。
「何か出来ることはないだろうか?」
大阪に来るようになり、著名な個人投資家の人達とも交流するようになった。大阪は決して人材の質が劣っている訳じゃない。じゃあ何故ここまでシュリンクしてしまっているのか?なんでここまでみんなが不安を感じ、好きなはずの仕事を楽しめなくなってしまっているのか?
そんなときにある会社が大阪のディーリングルームを閉めるというニュースが飛び込んできた。
心配にもなり、大阪のみんなに会いに単身大阪に向かった。
そこでみんなと飲みながら、色々と話した。
やれるかどうかはまだ分からなかったし、どれだけの人がそれをきっかけに動いてくれるかも分からなかった。
でも何とかしなきゃいけない。
北浜のディーリング業界のためにも、ここにいるみんなのためにも。
「出来るかどうか」じゃなく、「やりきってみせる」だった。
東京に帰り、社長に相談をし、このチャレンジへの承認をいただいた。
そのときに出た「黒船をやらせてください。」という言葉。
自分にとってはそんな覚悟だった。
勝算はある。でもその通りに全てが動く訳じゃない。
おそらく大阪地盤の同業他社からは嫌われるだろう。
関東地場のウチが突然出てきて庭先を荒らすのだから。
でも何か大きな石を投じなければ流れは変えられない。
ちゃんと運用・ディーリングを理解し、そのマネジメントの下で、ディーラー達がのびのびと好きな仕事に打ち込める環境を作る。
それさえ出来れば、北浜のディーラー達はきっと応えてくれる。
マーケットフォーラム大阪立ち上げ以降、頭の中にあったことを実現する決断をした。そして社長のご理解が背中を押してくれた。
会社にとってもはじめての関東以外への進出。
でもそれはその先にある海外拠点設立への布石にもなる。
大阪ディーリング室立ち上げが動き始めた。