【ビジネス】この世界にチャレンジしてくれる人たちへ
「(証券)ディーラー」
という職種が絶滅危惧種と揶揄されるようになって久しい。
ま、2010年のアローヘッド稼動→HFT参入が大きなきっかけにはなっているんだけど。
業界の人数も大幅に減り、最盛期からみるとざっくり8分の1ぐらいまで減ってしまっているんじゃないだろうか。
自分は、その流れに抗い、新たな在り方、新たな道筋を作っていくという思いで仕事をしてきた。
そうなってしまった原因が自分なりに解釈できているのなら、解決する方法はあると信じられたから。
でもそんな業界環境にありながら、この業界にチャレンジしたいと思ってくれる若者はとても貴重な財産なんだと思う。
だからこそ育成においても、諦め悪く、少しでもその可能性を育んでもらえるようにと悩むし、考える。
全員が生き残れる仕事ではない。
育成も難しいし、時間もリスクもかかる。
でも、この業界や会社、組織の未来を担う存在を育てる努力を怠ってはいけない。
現在の業界のシュリンクがあるのは、「今」と「過去」ばかり見てきて、時代の変化を読み、そこに在るべき「未来」を作る努力を怠ってきたから。
今回、新卒採用に関して、とても残念なことがあった。
今となってはしかたのないことだけれど。
どの場所で頑張っていても、マーケットが大好きで、それを仕事としてやっていこうとしている若い世代の人たちは、自分にとっては応援したい存在であることに変わりはないから。
みんなを応援しているし、自分に何か伝えてあげられるものがあって、それを受け取ってくれるのなら、喜んで伝えていくよ。
このブログや、自分の書籍を読んでくれたとのこと。
それを通じて何かを受け取ってくれたということに、自分も励みをもらいました。
お互い場所や立場が違っても、同じ業界で働いている限り、いつか出会い、話せるときもあるだろう。
その日を楽しみにしています。