【マーケット】指数構成銘柄入れ替え(NYダウ)
GE(ゼネラル・エレクトリック)がNYダウ構成銘柄から外れることになったそうです。
まぁそれもいたしかたないかなと。
NYダウ構成銘柄って何銘柄か知ってる?
と質問したら、プロの運用者なら答えられないとちょっと恥ずかしいので覚えておいてくださいね(^_^;)
「NYダウ 工業株30種」という名称にある通り、たった「30銘柄」しかないんです。
今、ざっと見たところ、ニューヨークの上場銘柄数が6950あります(端末でさっとスクリーニングしただけなので要確認)。
これで米国株式市場全体の動向を見ようとするなんて、ある意味無茶な話ですね。
でも、いまだにNYダウの終値だけ見てれば、米国市場動向のチェックはOKと思っている運用者も少なくありません。
S&P500種、Russel2000などになるともう少し全体をカバーしてみることが出来ます。
それ以外にも、NASDAQ指数やSOX指数、最近ではNYSE FANG+ Indexなんていうのも見ておいた方がいいでしょう。
またよくある話ですが、騰落銘柄数もしっかり各市場で確認しておく。
指数自体がプラスでも、下落銘柄数が多い場合なんかもありますから。
特に指数構成自体にかなり偏りがある株価指数なら、結構ある話です。
そのあたりをしっかりと見ておかないと、本当に強い市場なのかどうかを見誤ります。
で、話を戻して…
GEはNYダウ指数構成比率では0.359661%(本日現在)です。
NYダウ構成銘柄は30銘柄しかないのですから、3.333333%が平均値(100%÷30銘柄)。
そのわずか10分の1程度のウェイトしかない。
その次にウェイトが小さい銘柄がファイザーで1.018109ですから、GEは突出してウェイトが小さかったことになります。
「NYダウ構成銘柄の入れ替えがとても上手で、指数の好パフォーマンスにつながっている」
なんて見方もあるようです。
時代の流れとともに、主要な産業や業種というものは大きく変わっていきます。
その時代に則した銘柄構成にしていくことも、その株価指数を廃れさせないためには必要なことだったりもします。
一方で、2000年4月に日経新聞社がやらかした(あえてやらかしたと書かせてもらいます)、構成銘柄の大量入れ替えは、確かに時代に則した構成銘柄への変更を意図したものではありましたが、市場の大きな悪影響を与える結果となりました。
株価指数先物・オプションや、それを組み合わせた裁定取引、ETFなどの投資信託。
株価指数に連動するように運用(パッシブ運用)されているものは沢山あります。
その総額は兆円規模の非常に大きな金額となり、ときとして株式市場に大きな影響を与えることがあります。
株価指数について、それぞれがどういった指数なのかを理解しておいて損はないでしょう。
今朝、若手とのミーティングで話したことをネタに書いてみました(笑)