【ビジネス】プロの運用者になるということ
昨日のコラムについて、Twitterで補足をいただきました。
金融審の在り方、インデックス採用銘柄入れ替え時のトラッキングエラーリスクをヘッジファンド側に転嫁したパッシブ運用側やブローカー側の在り方についてのご意見です。
恐らく読んでいる方は、ディーラーや個人投資家さんであると思うので、詳細までは掘り下げませんが、自分もそこには考えるべきところがあると感じています。
ただどちらにせよ、運用者として自分の身は守らなければいけない。
レギュレーションの一線って、クリアには見えないものです。
萎縮はして欲しくないけれど、過去の事例から学び、自分がその状況に陥ることがないようにしておいて欲しいと思うのです。
さて、ちょっと話は変わって…
ちょっと説教くさい話になるので興味がない方はスルーしてください(^_^;)
個人投資家になるのも、ファンドマネージャーになるのも、ディーラーになるのも、「なる」のが目標ではないよな?
「なって」成功することが目標なんだと思う。
「なって」からがスタートライン。
そこから成功するまでが本当に長く険しい道のり。
特に「ファンドマネージャー」や「ディーラー」なんて、なりたくてもなれない人の方が圧倒的に多い。
だからせっかく「なれた」のなら、そのチャンスを大切にして欲しい。
人生にせめて何度かは必死にやらなきゃいけないときがある。
そのチャンスをモノに出来るかどうかは自分次第。
自分の中にある可能性を現実のモノに出来るかどうかは自分次第。
やらなきゃいけないときにやれないままではモノには出来ない。
やらされる仕事。
やらされる勉強。
なんて姿勢を続けている限り、道は拓けない。
「やらされる」ものはやって当たり前。
それをこなしたうえで、自分で「やりたいこと」「やらなきゃと思うこと」をやる。
マーケットで戦っている最中に「今買いなさい」「今売りなさい」と教えてくれる人なんていない。
たった一人で戦わないといけないのだから。
自分で考え、自分で道を切り拓くこと。
「他人様のお金を預かってマーケットでリスクをとる」
という仕事。
その責任はとても重い。結果を出し続けるからこそ、認められるもの、許されるものもある。
それを伴っていないのなら、せめて必死に頑張っている姿勢を示して理解を得ていくしかない。
それをどちらも出来ないとき、その道は閉ざされてしまうことになる。
自分は
「プロの運用者として胸を張れるだけの運用者に育って欲しい。」
という想いをもって人を育てるということに取り組んでいる。
経営に理解をいただいて初めてできる取り組み。
それに対する責任もある。
そしてちゃんとその機会を活かし、成長してくれた先輩達がいるから、次の世代の育成へとつながってきた。
全員が育たないまま終わっていれば、多分今の新人たちの席はなかった。
その意味や重さを理解はまだ出来ないかもしれないけれど。
全員が残れる仕事じゃない。
半分、いや5人に1人、10人に1人という人もいる。
それぐらい厳しい仕事。
そういう仕事で未経験者を育て続けていくことって、実はとても難しいこと。
うまく成長できなかった人がいれば、そのコストもリスクも会社は負担しなければならない。
それを続けてこれている会社はごくわずかなんだから。
それぐらい難しいチャンスを手にしたのに、半端なまま終わって欲しくはない。
つまらない後悔だけは残して欲しくないから、半端な真似はすんなよ。
誰かの顔色伺ったり、誰かにやらされたりなんかじゃなく、自分のために今何をやらなければいけないのかを考え、一つ一つを懸命にやって欲しい。
もしダメだったとしても、全力を尽くして、「俺はやれる限りのことを全力でやりきった」と自分自身に胸を張って次の道に進めるように在って欲しい。
しがないおじさんの願いです。
なんか説教くさくなっちゃいましたけど、すいません(^_^;)