【ビジネス】人とのつながり
今週は飲みが続いています。
普段はあまり飲みに出歩く方でもないんですが(最近は…)、先月の東京出張以来、週末を除きほぼ誰かと飲んでる(^_^;)
しかも、最近は初めてお会いする方も沢山。
昨晩も数名の飲みではありましたが、すごく楽しく、またエキサイティングな出会いがありました。
ディーラー畑をずっと歩いてきた。
普通なら自分の世界で終わってしまってもおかしくはない仕事。
マーケットが相手の仕事だし、会社との関係、同僚との関係ぐらいが良好であれば、それでいいとも思える仕事。
でもマーケットフォーラムとか、業界交流や振興を目的としたNPOを有志と立ち上げたり、色んなことをやってきた。
そのおかげで取引所やベンダーさん、当局など、様々な立場の方とのつながりが出来た。
「そういえばなんでそんなことやろうと思ったんだろう?」
ふと思う。
根底にあるのは、自分が若手の頃に沢山苦しい思いをしたからかもしれない。
それなりに努力もし、結果も残していても、まだ枠も小さく、実績も十分ではなかった自分。
上司の思惑や都合に振り回されて、自分の未来を左右されかけたことが何度もあった。
そして山一ショック。系列地場だった自分が所属していた会社。存続が危ぶまれる瞬間があった。
そのときはまだチームの中では若造で、下から数えた方が早い自分。
「○○さんの部下、○○さんの後輩」
でしかなかった。
ポジション枠も小さく、利回りは上がっていたとしても、利益額でばかり評価されるこの業界では自身の実績だけで転職なんてできるのかどうか?
1990年代はそんな苦労も沢山してきた。
でも、そういった経験がその後の自分の行動につながったのかもしれない。
「業界でトップクラスの実力と実績を身につける」
「自分自身のネットワークや人とのつながりを作っていく」
それを強く意識したのが20歳代後半の頃だったろうか。
そして「ディーラーズ・ミーティング」と称した飲み会を開くようになった。
それがマーケットフォーラムの前身となる飲み会にもなった。
30歳前後である程度の実績を持ち、その会社でトップと評価されるようになった頃。
でもそこは決して強いディーリング部ではなかった。
その中でどんなに評価されたとしても、ディーラーズ・ミーティングを通じて知り合った他社のディーラー達にはもっとすごい人たちが何人もいた。
「井の中の蛙」にはなりたくない。
積極的に、自分よりすごいと思う人と付き合い、そういった人たちから刺激やプレッシャーを沢山もらって、もっと自分を高めていきたい。
それが二度目の転職の動機にもなった。
そんな風に感じられたのも、そういった交流を持てていたから。
自分がディーラーとして成長できたのも、そういった縁が自分に様々なものを与えてくれたからだと思う。
それがいつしか自分の後輩たちや若い世代に、人との繋がりを広げてもらい、視野を広げてもらいたいという思いに変化していった。若い時期に多くのものを見て、様々な立場にいる人と触れて、より大きな視点で成長して欲しいと考えるようになった。
自分の立場や年齢の変化によるものなんだろう。
少なからずその考え方は受け入れてもらえないこともあった。
そういう場を設けることが、人材の流動化につながるとして、他の会社の人間と関わらせないという方針を打ち出す会社もあったし、批判もされた。
でも若い人材を狭い世界に閉じ込めてしまうことは、彼らの持つ可能性を奪ってしまうことにもなりかねないと思う。
若い自分が、外部との人との繋がりから沢山のものを得られたように、そういった繋がりが彼らの成長につながることが必ずあるはずだと思うから。
日本に閉じ込めるのではなく、積極的に世界を見て、広い視野で沢山の刺激を受けながら成長したら、きっとまだまだ日本人の可能性って沢山あると思うから。
最近は、また新しい分野の人たちとの繋がりがどんどん増えている。
30歳前後の頃、色んな人に会ってネットワークを広げていった頃に負けないぐらいの勢いで、また別の世界の人たちとの交流が増えている。
昨晩も刺激をもらえるような素晴らしい出会いがあった。
人との繋がりで傷ついたりすることもあるけれど、それでも誠実に向き合っていれば、ちゃんと信頼できる人がこうやって一人また一人と増えていく。
それが自分の財産にもなるし、成長の糧にもなる。
「しがないディーラー」に過ぎない自分だけど、こんな風に沢山の人に出会えていることに感謝ですね。