【ビジネス】若さと可能性
「可能性」
若いディーラー達はその塊だ。
でもその可能性を活かせるかどうかは自分次第。
実績も経験も知識もないのに、どこかで自分は稼げるようになると思ってる。
そんな根拠のない自信や、驕りによって、どこか楽をしてしまっていたら、その可能性は形にならずに終わるだろう。
相場に思い知らされて、気がついたときにはもう遅い。
怖くなり、勝負する余裕も失い、真っ青な顔して追い込まれていくか、うまくいかないことを人のせいや環境のせいにして誤魔化すか。
どちらにしてもディーラーとしての未来は失われる。
一流と言われるプレーヤーは、自分の知る限り、みな自分に厳しかった。
誰よりも努力し続け、相場に対して驕ることもない。
「楽して稼げるようになる」
なんて訳はないんだから。
自分の可能性や未来を切り拓くのは自分でしかない。
誰かが扉を開けてくれる訳でもない。
授業料払って教えてもらう学生じゃない。
給料もらって教えてもらう立場。
さっさと一人前になれなければ、その席はいつまでも保証されるものじゃない。
勝ち負けのある世界で勝ち続ける仕事を選んだ以上、自分に甘いやつは淘汰されるだけのこと。
せっかく望んで勝ち取ったチャンス。
ディーラーになることが目標ではなく、それはあくまでもスタートラインだろう。
そこで成功し、大きくなってみせて初めてこの世界にきた意味があるんじゃないのか?
自分の可能性や未来をもっと大切にして欲しいと願う。
今日あるFOF(Fund Of Funds)の方とのミーティングで聞いた話。
傾向として、ファンドマネージャーは立ち上げてからの3年はパフォーマンスがいいが、そこからは落ちていくことが多いらしい。必死だった最初の3年と、一定の成功を収めてどこか満足してしまってからの差なのだという。
経験豊富なファンドマネージャーですらそうなのだから、経験も知識もない若手が楽してなんとかなるわけがない。
成功は与えてもらうものではなく、自らの手で掴み取るもんだ。
それだけは肝に命じて、自らの未来を大切にして欲しいと願う。