【ビジネス】オプション・リスク管理セミナー
今日は大阪でオプションのリスク管理担当者向けのセミナーがあります。
東京ですでに二回開催されたもの。
自分はそこで講師の一人としてお話させていただきます。
ディーラー向けのオプション研修セミナーを継続して実施してくださっており、ディーラー達の中にはオプションをやってみよう、取り組んでみたいという気運が少なからず出てきています。
一方で、彼らがどんなに勉強してやりたいと言っても、会社側にそれを受け入れてあげる体制がなければやる機会が持てずに終わってしまう。
「ディーラーだけに伝えてもダメなんだ」
ということは自分が主張させてもらいました。
各社のリスク管理担当者の方々が理解し、その体制を構築しようと取り組むことでオプションの取引がちゃんと出来る環境になること。
ディーラーが望んだとき、それを出来るようにしてあげられる環境があること。
そこがこれまで欠けていたように思っています。
そして市場参加者が増えて、少しずつでもオプション市場が盛り上がってくれたらいいと思っています。
運用者、管理部門が協力的に取り組む体制を作る。
自分はそのヒントをお伝えできたらと思っています。
正直、数年前まではオプションなんてまともに取引できる環境はウチにもありませんでした。
様々な障害や課題もありましたが、社内リスク管理体制を再構築し、ディーラーにある程度柔軟にオプションを出来る環境を作っていきました。
そんなに特別難しいことはしていません。
それでも取引所から表彰してもらえるレベルまで派生商品の取引は活発になりました。
経理部門、管理部門が一体となり、体制構築に取り組んできたこと。
それを活かしてくれるディーラー達がいてくれたこと。
やってよかったと思っています。
高度な計算能力がなくても(Excelで十分)、地場証券のレベルであっても、やれば出来るんだということを感じていただいて、各社でその体制作りが進むことを願います。
「自社がよければいい」ではなく、業界全体がよくなっていくこと。
証券ディーラーは激減し、今は次世代のディーラーも非常に少なくなってしまっています。
このままでは先細りになるだけ。
お互いに切磋琢磨し、よりそれぞれが強くなり、次世代のディーラー達が育つ環境を作っていくこと。
そのお手伝いを出来るならと思って講師をお引き受けしました。
スタートはオプション・ディーラーだった自分。
こんなに魅力的な商品はなかなかないと思っています。
ただ理解度が低い運用者がたまにとんでもないリスクの取り方をして巨額損失を出してきたのもオプション。
どこにリスクがあるのか、それをどうコントロールするべきなのか、管理体制およびその実務。
証券会社である以上、リスク管理体制や市場リスクの計算も必要になる。
出来るだけ具体的なヒントをお伝えできたらと思います。