【雑感】昔話
昨日は懐かしい時間を過ごしてきました。
SGXがまだSIMEX(サイメックス)と呼ばれていた時代。
まだフロア(立会場)があった頃の友人たちと飲み語らう時間。
みんな20年来、10年来の友人たち。
ヘッドセットをしながら、一日中Line Handller(場電)と会話しながら注文を出していた頃。
Line HandllerからOrder Filler(場立ち)に注文が流れ、彼らのスキル次第で注文が捌けるかどうか、結構重要なファクターだった。
下手なやつにあたると、取りたい玉もまともに取れない。
先輩が他社の有力ディーラーと優秀なLine Handllerを奪い合って喧嘩している姿みてびっくりしていたっけ。
英語もロクに話せない自分だけど、一日中彼らと繋がりを持ちながら、どこかチームのような感覚を感じられた。とても強い信頼関係で結ばれていた彼ら。
自分が入社する前に起きたブラック・マンデーの日。
SIMEXで日経平均先物をわずか5000円という値段で買ったという逸話を聞いてビックリ(それがどれだけとんでもないミスプライスかはそのときの大証日経平均先物の終値をみれば分かります)。
あの頃は、そんな人達と実際に会って飲んだりできたのもちょっと興奮してたな。
ベアリングス・ショック、ニック・リーソンなんかはリアルタイムの話だった。
2000年に初めて他社のディーラーの友人たちとシンガポールに来たとき、ここのお店でリーソンがお尻を出して逮捕されたとか聞きながら、どこかワクワクしていたのを思い出します。
自分がそれなりに大きい注文を出すようになってからは、よくローカルにその注文読まれて、手前で玉を拾われてイライラすることもあった。
まだ市場にはそんな風に沢山の隙間があった時代の話。
そんな懐かしいことを思い出しながら、今でもこうしてみんな元気で飲み交わせることをすごく嬉しく感じました。
しかし、シンガポールは古い建物のすぐそばに近代的な新しい建物があったりして、やっぱり面白い。