【ビジネス】ディーリングの未来
今日もう一社撤退していたという話を聞いた。
このところ引き抜きにアグレッシブな会社があって、その余波で撤退したようだが、それはそれでしかたない。
ただ恐らく地場ディーラーの数はすでに500名を切るところまで来つつあるだろう。
現時点でも撤退を検討している会社は他にもまだまだありそうだ。このままだと5年先に残る会社は5社あるかないかかもしれない。
10名もいないところはいつ閉めてもおかしくはない。そんな雰囲気になってきた。
『ディーリングは儲からない』
と未だによく言われる。
それが何故なのか?
本気で向き合って突き詰めて変えていかなければならないのに、そこと向き合うことなく閉鎖していく会社が後を絶たない。
一つだけはっきりと言えることがある。
ウチのディーリングはしっかりと部門収益が上がっている。
ディーラー達の努力や能力の高さももちろんあるけれど、未経験者の育成にも取り組み、ちゃんと育ってくれている者もいる。
戦える環境さえあれば彼らはまだまだ戦える。
決してディーリングは儲からないとは思わないし、こうして実際に数字も出ている。
未経験の若者達が運用の世界を志したとき、その受け皿になり、育成をし、プロの運用者として育てられる場所がどんどんなくなっていく。
この業界が潰えたとき、他にどれだけの場所が残されるのだろう?
未だに世界トップクラスの個人金融資産を持つこの国。
その資源ともいえる資産を金融や運用という道で活かせるかどうか?
それはその受け皿になりえる運用者をどれだけ育てていけるかどうかが大事だ。
なんとか若い世代がチャレンジし、マーケットと向き合い、成長していける場所を守り抜きたい。
自分に何が出来るだろうか?
あまりにも小さな存在だと痛感する。
それでも自分の周囲にいる仲間や部下の未来だけでも全力で守っていきたい。
そう思う。