【ビジネス】他人のお金を預かるということ
前にもちょっと書いたことがあるんだけど…
個人投資家やってて、『自己資金飛ばしちゃって勝負できなくなったからディーラーやりたい』って言われても採用なんて出来ないよ。
自己資金でやる分にはどんなリスクの取り方しようが自己責任でやりゃあいい。そのツケは自分に返ってくるのだから。
でも会社のお金を預かるディーラーや投資家の資金を預かるファンドマネージャーといったプロの運用者になろうとするならば、そんな考え方や意識でいられたら困る。
(専業)個人投資家でいるということは、履歴書では「無職」になる。運用の自由度は高いし、収益に対する税金のみで済む分、手取りも多くなるかもしれないけれど、自己資金を飛ばしてしまえばそこで終わってしまう。そのリスクを前提で続けるべきだし、運用におけるリスクもそれを踏まえて行うべきだ。
実際に個人投資家でもリスペクトすべき運用者も沢山知っているし、彼らはその「リスク」と向き合い、立派に市場で生き残って成功している。それが出来なかった人が自己資金を飛ばしてしまう。そんな人が他人のお金を預かるプロになりたいと言っても通る話ではないということは理解して欲しい。
他人のお金を預かり、リスクを取る仕事である以上、プロの運用者としての矜持を持っていて欲しいと思う。その仕事をあまり軽く見ないで欲しい。結果を残せない人がいつまでもしがみついていていい世界じゃない。他人のお金でギャンブルやるようなヤツも困る。
自分なりに成功してみせたから、もっと大きな運用がしたいからチャンスをくれっていうのなら素晴らしいことだと思うけど、失敗しちゃったから他人のお金でやらせてくれってのはあまりにも筋が違うし、そう考えている時点で勝負の世界からは離れて堅実な生き方をした方がいいと思う。
厳しいようだけど、それはこの世界で生き抜いていくための条件なのだから。