【マーケット】理想と現実
前回『理想買いと現実買い』で書いた。
タイトルは似ているけれど…ちょっと違うテーマで。
理想(似て非なるものだとは思っているけれど、夢や目標と言い換えてもいい)はほとんどの人が持っている。
それが生きていくうえで、仕事をしていくうえでのモチベーションになっていたりもする。
自分自身、そういったものを常に持ち続けているタイプだと思う。
若い頃はディーラー(運用者)としての目標であったりしたし、40歳過ぎたあたりからはまた別の目標を持っていたりする。
ただその理想ばかりを追い続けて、足元の現実が見えていないと多くのものが叶えられない『夢』に終わり、形にすることは出来ずに終わる。
一方で、現実に囚われて『どうせ難しいから』『こんなもんでしょ』と自分の未来の可能性を追えなくなってしまうのももったいないと思う。
『理想』を持つことは自分自身を向上させていくうえでも大切なもの。
『現実』を知ることはそれに対して足りないものを自覚し、改善させていくためにも大切なもの。
いわば『現実』が出発点となり、『理想』が将来の目標地点となる。
そのバランスが適切にコントロールされていないが故に失敗する人も沢山見てきたし、可能性をつぶしてしまっている人も沢山みてきた。
プレーヤー(ディーラー)であれば、現在の自分の力量、能力など様々なものを自覚し、そのうえで未来の目標に向けて何をすべきか、何ができるかを考えて日々積み重ねていく。
マネジメントであれば、現在の組織の力量、リソースなど様々なものを客観的に分析し、そのうえで未来の目標に向けて足りないものをどう埋めていくかを考え、様々な手を打っていく。一足飛びにそこまでいきたいと思うことも少なくはないが、どんなに小さいことでもスタッフの経験値を引き上げていくことや、能力向上、人材獲得など様々な面でそれが求められてくる。
未来を考えずに現実に囚われて動かないことは楽だけれど将来の淘汰にさらされるリスクになる。何もしないことがリスクであるという認識が出来ているマネジメントは思いのほか少ないものだ。
でも未来ばかり見て現実を見ずに飛躍したことばかりをやっていればどこかで破たんする。
組織も個人もそれは同じだ。
ふと最近そんなことを改めて感じる機会が続いたので…。
さて2月10日(金)のMarketForum大阪ですが、定員がいよいよ近づきつつあるようです。
特に今回は個人投資家の皆さんにも沢山参加いただきたいと思っています。
ぜひご参加ください。
http://marketforum.jp/index.php/about/mfosaka2017_info/