【マーケット】理想買いと現実買い
トランプ氏の会見。
『リスク』の部分が表面化してきたかな。
『トランプ・リスク』から『トランプ・ラリー』へ。
おかしな話ではあるけど、相場はそれほど合理的には動かないときもある。
これまでは『理想』で買えた。
でも実際に大統領になろうというこの一月以降は『現実』を見なければいけなくなる。
相場は理想買いの局面が一番上がるし、強い。
そして現実買いの局面になるとそれほどでもなかったりする。
理想であれこれと勝手に想像膨らませている分にはイケイケドンドンでいけちゃう。
ITバブルなんて典型的。
『インターネット』という言葉がつけば、なんでもかんでもインターネット関連銘柄(笑)
とりあえず飛びついておけば上がった時期がある。
それを本当に実業として収益に結び付けられるかどうかなんて後回し。
そのフェーズが終わると、収益性などを評価されなければ買われないという当たり前の状態になり淘汰も進んだ。
トランプ・リスクを散々言っておいて、手のひら返して『これからは米国が良くなるから』とただ盲目的に言っているような人には要注意。
実際に大統領に就任すれば必ずボロが出る。
様々なリスクも表面化する。
だからといって暴落する訳ではないけど。
トランプ次期大統領という存在が何を生み出し、何を失わせていくのか。
大きな変化の中で受ける影響を見極めていく必要がある。
あのやり方は他国からの反発を生み、世界のリーダーとして尊敬されてきた米国の立場を変えていくだろう。自国優先といえば国民受けはいいが、利己的・排他的な政治は他国やグローバル企業との間に様々な軋轢を生む。
人が一人では生きていけないように、国も他国との関わりの中で存在している。
グローバル化、ボーダーレス化がここまで進んでいる時代ではなおさらのことだ。
ヒト・モノ・カネが国という枠組みを越えて活動することが当たり前になった現代。
その反動が生み出した現実。
これからの相場はそんなに簡単ではない気がする…。