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【政治経済】珍しくこの手のことに雑感を

トランプ氏がトヨタに対してメキシコでの投資に対して否定的なコメントをした。

米国向けに売るのなら米国で工場建てて雇用もしてやれということなのだろう。

 

このところ世界各国、特に先進国でポピュリズムが台頭し、寛容から不寛容・排他への変化が表面化しつつある。

それはここ何年もの間に拡大していった歪みの反動なのだろう。

 

社会主義国家が崩壊していき、民主主義・資本主義国家中心の世界が醸成されつつある。

かといって民主主義・資本主義が完全であるということではない。

日本の長期低迷や様々な先進国で起きていること。

中国をはじめとしたかつての新興国の台頭の背景にあるもの。

資本(企業)と国家の関係。

様々なところに歪みがある。

 

資本(企業)は世界での競争にさらされている。

かつては各国内を中心に戦い、そして海外へ輸出をし、より強く成長すればよかった。

しかし、今競争相手は海外の企業群だ。

東芝、日立、NEC、シャープ、ソニー、三菱電機…エレクトロニクスに分類される企業はそれぞれがライバルであり、比較されることが多かった(ペアトレなんかではよく組み合わされたりもした)。

それがグローバル化に伴って、AppleやSamsungが競争相手となるようになっていった。

当然、競争力を保たなければならない。

そのためには人件費の安いなど生産コストの安い国で生産を行い、商品自体の価格競争力を維持する必要があった。ユニクロなどはそれをいち早く実現して成長していった企業のひとつでもある。

ただそれは日本での生産が減り、雇用が減るということにもつながる。

結果、様々な先進国企業が進出し、世界の工場となった中国は急速に力をつけていった。

 

日本は移民問題こそ蚊帳の外の感があるが、欧州などでは移民や難民受け入れに伴って、より安く雇える彼らに自国内の雇用ですら奪われていった。

貧富の格差は拡大し、雇用不安が強まった民衆はその声を聞いてくれそうなリーダーを支持し始めた。
 

資本(企業)は国家という枠を超えて世界をまたにかけるようになり、アルファベットもAppleもAmazonも世界的な企業群はより税制面で有利な国へと拠点を移し、資本効率向上に努めた。

結果として、税金が比較的高い先進国では資本(企業)・人材の流出につながり、税収減にもつながっていく。それが米国発のFATCA、日本での税制強化など税の徴収強化の流れを生み出してもいる。
企業が国家を訴えるなんてこともずいぶんと増えている。

グローバル化の流れ、EUやTPPなどの国家共存、開かれた貿易という道筋はメリットも多いが、必ず痛みを受ける人たちもいる。

資本(企業)は基本的に合理的に動く。

より利益を上げ、コストを下げる。

それが行動原理だ。

しかし、国家はそうはいかない。

そして今回のようにトランプ次期大統領は企業を縛ろうとしている。
国家vs企業。

そしてそれは国家間の対立を強めることにもなるかもしれない。


様々な歪みが表面化しているのが現在の状況なのだと思う。
民主主義・資本主義がどうあるべきか。
世界最大の国家である米国で生まれた次のリーダー。

自国優先を打ち出すトランプ次期大統領。
これから世界は大きく変わっていくのかもしれない。

民主主義・資本主義の在り方。
企業と国家の関係。
政治や経済の流れを知る努力を一人でも多くの人がして、沢山の議論が起きていくことが、少しでも世界を正しい道筋へと導くのだと信じたい。

世界が寛容であり、理解し合えることが理想であると思うけれど、その理想に近づくためにこそ現実を見て、ひとつひとつの問題を解決していく努力を続けていくしかないのだろうなと思う。そのためのプロセスのひとつとして、今時代が揺れているのだろうなと感じる。

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tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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