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【トレード】市場分析について-テクニカル分析②

テクニカル分析って何種類ぐらい知ってますか?

自分は数十種類は知っていますが、理解できているといえるのは数種類かもしれません。
表面的な理解や計算式を知っている…ではなく、そのテクニカル分析の長所・短所などを本当の意味で理解すること。
それは結構簡単なことではなかったりします。

自分は若手の頃、鈍臭い環境下で一生懸命過去の株価データのデータベース化と蓄積に時間をかけ、バックテストのプログラムを作ったりしながら、様々なテクニカル分析を検証したりしてきました。
そして少しずつ理解を深め、実戦で使い、日々の戦いの中で検証を進めて、取捨選択をしていきました。

自分がかつて主に使っていたのは
日計りなどの短期運用においては
MACD、移動平均線ぐらいでしょうか。
RSIなど、他のテクニカル分析も見てはいましたが、本当の意味で判断を左右していたのは先の二つぐらいです。
いくつものテクニカル分析を組み合わせてシグナルを出させたり、オリジナルの分析手法を考えてテストしたりもしてきましたが、結局行き着いたのはそのあたりです(^_^;)

移動平均線は見ている人が多いから(笑)
その水準を気にする人が多い分、価格上のポイントにはなりやすい。
なので気にしていました。サポートやレジスタンス、トレンドの中での調整局面においてそれらを測るにはかなり有効でした。
ゴールデンクロスやデッドクロスはほぼ気にしていませんでしたね(^_^;)
遅行するそれらのシグナルを使うには、それなりの期間と値幅をみてトレンドを取るのでなければ意味はありませんから。
短期運用においてはそれほど使いたいとは思いませんでした。

MACDは多用していました。
というよりも過去の分析をしていった中で、これがこういうパターンになったときは有効だとか、逆らってはいけないとか、これに従ったルールを持っていました。
でもたまにそのルールを破ってしまう。
その結果、ほとんどの場合で大ヤラレぶっこきました(^_^;)
それだけごめんなさいさせられると認めざるをえない(笑)
信頼性が高いと自分は考えていました。

日計りにおいてはその二つを主に使って売買タイミングは図っていました。

もちろんそれだけではないですよ。
様々な指標やセクター、個別銘柄の動き、先物と現物の価格差から来る需給読みや、オプション市場の状況、海外市場や為替、金利、商品。
様々なものを見て、考えてはいましたが、テクニカルという面ではこんなものでした。

ポイントは教科書に書いてあるシグナルをただ盲目的に使ったのでは意味はなく、自分自身が取りにいくリターンの性質によって、そのテクニカル分析をどう使うか。
得ようとしているリターン。
どれぐらいの期間でそれを得ようとしているのか?
それによって見るべき期間の設定もポイントも変わってきます。

例えば…
1分足で5期間移動平均線を見ている若手がいました。
抜けた、割れた、抜けた、割れた…。
その度に売ったり買ったりしていたら、見るも無残な結果にしかなりません。
そんな期間設定していたら、当然ダマシも多くなる。
移動平均線が悪いのではなく、彼の使い方が悪い。
それぞれの道具には使い方があり、それを理解し、適切に使うことが大事ってことです。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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