FC2ブログ

【トレード】向き合うべきもの

相場って理屈が大事。

裏付けがあるポジションと
なんとなく取ったポジションでは
『握力』が変わってくる。
そして何より自分を見失わずに戦える。

根拠がしっかりとあって、目標値とロスカットラインがハッキリと定められているポジションなら、多少の値動きに振り回されたりはしない。

でもなんとなく取ったポジションだと簡単に不安になる。
そして値動きに振り回される。

自分は現役の頃、基本的には根拠のないポジションテイクは控えていた。
日計りですらそうだった。その場合はテクニカルが根拠になることが主だった。
ま、それでもヤラれた後に熱くなって自分をコントロール出来ずにガチャガチャやっちゃうことはあったけど(^_^;)

そうしていたのは結局自分の弱さを知っていたからだと思う。
人間には感情がある。
変動する相場。
リスクのある相場。
勝ち負けのある相場。
そこでポジションを取れば必ず感情が揺れ動く。

期待、不安、歓喜、恐怖、苛立ち、怒り、諦め、絶望…。

それは人間なら当たり前のことだ。
それとどう向き合うか?

よく後輩には『気持ちは熱くなっていいけど、頭は冷静でいろ。』と話していた。
それはそんなに簡単なことじゃない。
自分の内にある感情と向き合い、それを時としてねじ伏せる意思の強さが必要になる。

期待や歓喜に流されそうになる自分を抑え込む意思。そんな感情を内に秘めていたとしても、常に冷静にどこかに落とし穴はないか?と楽観に流されない慎重さを保持すること。

不安や恐怖と向き合い、打ち勝つ勇気。そのためには自分には裏付けや根拠が必要だった。評価損に耐えること。流れはこちらにいくと信じられるだけの根拠。でも負けを認めるべきポイントは決めておく。

恐怖や怒りなんてものは自分の中にはしょっちゅうあった。
眠れない夜も数え切れないほどあったし、どこにぶつけていいのか分からない怒りも何度となく経験した。

でもそういった感情に振り回されるような判断をしたのは自分自身だ。
自分の甘さや安易さ、油断や慢心がそれを引き起こした。
結局、怒るなら自分自身に怒るしかない。
思ったように動かなかった相場に怒りをぶつけてみても虚しいだけだ。思ったように動かなかった理由を探し見つけるしかない。

相場は常に正しい。
それがどんなに歪んだ値動きであってもだ。
歪ませるだけの理由がどこかに必ずある。
それが需給であったり、ニュースであったりするかもしれない。
それも含めての相場だ。

直近のトランプラリー。
訳が分からんほど上げた。
ファンダメンタルズだけで考えれば
『こいつらアホちゃうか?』
と思うような上げ方だったかもしれない。

でもその前の市場の大方の予想とのギャップや、年末にかけての需給など様々な要因がそこにはあったはずだ。
だからといってこれが永遠に続くわけではない。
短期的な需給要因や行き過ぎた投機的な動きが是正される局面も来る。
短期売買をやるにしたって、中長期的な水準をしっかりと考えてリスクの取り方は変えていく必要がある。

市場と向き合い
自分自身と向き合い

客観的な分析と判断
そして強い意志と勇気を持つ

一つだけ履き違えてはならないのは
ただ突っ張ることや引っ張ること、デカイリスクを取ることが強い意志や勇気ではないということ。損切るのも勇気なら、待つのも勇気だ。

自分が置かれている状況、リスクの許容度、流動性・ボラティリティなどの様々なリスク、市場環境…そういったものを客観的に分析したうえで、コントロールを保ちながらめいっぱい戦うこと。
これはとっても難しい。

自分は決してそれが完璧に出来ていたわけではない。
何度も見失いかけたり、感情に振り回されかけたりしながら、必死にマーケットと自分と向き合いながら足掻いてきた。
でも二十数年間の戦いの中で、月間損失限度額に達したことは…一度もない。

だから自分にはいつも根拠が必要だったし、調べたり、分析したり、考えたりすることがとても大切だった。その裏付けがあるから戦ってこれたのだろう。

どんなに上手い人でも必ず間違いを犯す。
でもそれは当たり前のこと。
その間違いを引きずらないことが大切だ。
自分は日計りでも、ヤラレた後は一度ポジション片付けて手を止めるようにしていた。いったん相場と距離をとって冷静さを取り戻すプロセス、再分析して間違えた要因を把握し直す方が合理的だと考えていたから。
ま、それでもコントロールを失い、頭にきすぎてつい手が出ちゃうこともあったし、板を見てると気づいてみたらやらされてるなんてことも何度もあったけど(^_^;)

勝ち続けるためには『コントロール』が大事なんだと思う。
『ツマラナイ』ことと感じるかもしれないけれど、そんなツマラナイこと言ってる自分でも月に億の勝負が出来るところまでは成長出来た。
若い頃は常に120%を心掛けていた。
自分のキャパシティの範囲内でしか戦わなければ成長もない。
でもいきなりキャパオーバーの無茶っ張りすれば簡単に潰れてしまう。それは蛮勇とでもいうべきものだろう。
自分は120%ですら何度もコントロールを失いかけたのだから。
でもちゃんと成長し、それなりのプレーヤーにはなれたと思う。決して一番ではなかったけどね(笑)

2011年からの【回想録】にも書いたことだけど、次回はコントロールを失った実体験の話を書こうと思う。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR