【ビジネス】MarketForum⑦
NPO法人になったMarketForum。
元からあった年に一回の交流会だけではなく。業界振興のためにもっと出来ることはないのか?
それが課題だった。
若い世代のディーラー達に出会いだけではなく、もっと伝えられること、彼らのために出来ることはないだろうか?
2010年以降、アローヘッドの稼働とともにHFTが一気に参入し、それに伴って追い込まれていった地場証券のディーラー達、そして絶滅危惧種とまで揶揄されるようになっていった。
そんな中で自分たちが果たせる役割は何かないだろうか?
その一つが夏に開かれるようになったカンファレンスだ。
そこに至るまでは実はかなりの試行錯誤があった。
最初は小規模(40名~50名)のセミナーをやろうということになった。
ディーラー向けに何か伝えることは出来ないだろうか?
淘汰の波にさらされつつあった彼らに未来を見てもらえるような話が出来ないだろうか?
また地場証券というかなり閉鎖的な運用の世界にいた彼らに、もっと様々な運用の世界があることを知ってもらえないだろうか?
理事みんなで様々な議論をした。
そして本当に集まるのか?
NPO法人としてそれほど資金的な余裕があったわけではない。
お金もたいしてかけられない。
様々な制約の中で最初に行われたのが大阪取引所(元:大阪証券取引所)さんに会場をご提供いただいて開催した東京と大阪で開催したセミナー。
自分や外資系証券で多くのご経験をされてきた理事、海外取引所の駐日代表をされていた理事(どちらも前述)も講師としてお話もさせていただき、当時法人会員企業にもなっていただいていた外資系証券の方や取引所の方にもお話いただいた。
現在の日本の市場の状況や、ヘッジファンドを目指す人への話をさせていただいたと思う。
会場もご提供いただき、講師も理事や会員企業でご経験豊かな方にお願いしたことでコストはほぼかからないで済んだ。
そして満席。
ようやく行動し、一つのものを形にすることができた。
その次はどうするのか?
理事や協賛企業とも話し合っていった中で、東京証券取引所の方から会場のご提供についてお話をいただいた。
ただ今後の会場は大きい。
200名は収容可能なホールだ。
そして昼過ぎから夜までという時間枠をご提供いただけるとの話だった。
素晴らしいご提案だったし、とてもありがたかった。
でも…
『そんな規模のセミナーをMarketForumで運営出来るのか?』
そんな強い不安が自分の中にあった。