【ビジネス】運用者もいろいろ
自分はこの世界に入って二十数年…。
ディーラーとしてやってきたので、ディーラーの知り合いはもちろん沢山います。
一時期シンガポールに渡ってヘッジファンドの世界に入った時期もあって、ヘッジファンドの世界にも知り合いがいます。
そしてマーケットフォーラムという業界振興を目的としたNPOを立ち上げてきたこともあって、業界関係者の知り合いも多いと思います。そこには機関投資家としてのファンドマネージャーもいれば個人投資家もいます。
個人投資家、ディーラー、ファンドマネージャー…様々な立場でマーケットと向き合っている人がいる。
どちらが優れているかとか、そんなことはカケラも感じたことはありません、
どの立場でやっていても尊敬できる運用者はいます。
いまや後輩が圧倒的に多くなっちゃいましたが、自分よりもはるかに若いディーラー、個人投資家にも『すごいなぁ』と感じさせられる人はいます。
運用額という面だけ考えると…
個人投資家よりもディーラーの方が平均すれば運用額は大きいでしょう。もちろん個人投資家の中にはずば抜けた人が何人かいますけど(^_^;)
そしてディーラーよりもヘッジファンドや機関投資家のファンドマネージャーのほうがさらに運用額は大きくなる。
一方で、扱う資金量が増えれば増えるほど、色々と運用以外に大変なことも増えていきます。
ヘッジファンドなどでは、アドミニストレーターやトラスティ、PB(プライムブローカー)、ロイヤー(法律の専門家)…様々な人達がそれを支えています。
いまだに世界二位の個人金融資産を持つこの国。
お金という資源がある。
そして優秀な運用者も沢山いる。
テクノロジーもあり、マーケットの規模もそれなりにある。
それらをどう繋ぎ合せていくか。
そんな日本でもっと運用というビジネスが活性化したらいいなと思います。そうなればシンガポールや香港に拠点を移している運用ビジネス周辺の仕事をしている人達も戻り始め、日本はまたアジアの金融センターの地位に返り咲けるかもしれません。
『運用』という仕事に興味を持つ若者が沢山増えて、彼らがチャレンジできる場所がもっと増えたらいいのにと思います。