【マーケット】珍しく相場について(^_^;)
日経平均株価は年初来高値云々という水準まで来ましたね。
トランプ次期大統領が決まってからあっという間の出来事でした。
『トランプリスク』とか散々言っとったのどうなっとんねん⁉︎
と言いたい人は沢山いるでしょうがこれも相場。
『相場は需給』
という考え方があります。
ニュースやファンダメンタルズも含めて買いたい人が増えれば株価は上がるし、買わなきゃいけない人が増えても同じこと。
トランプが勝ったら円高・株安。
大多数の市場参加者がそう決めつけていたからこその強さでしょう。
トランプ勝ったら株買うわと大金突っ込んだ人達が短期的には正しかったということでしょうね。そういった買いもあって需給が締まった結果、前日に千円安した日本株はそれこそ踏み上げ(買わなきゃいけない人が沢山いた)。逆に考えれば前日に千円安した日本株の方が脆弱すぎる。トランプ次期大統領がやろうとしていることはアメリカ第一主義。そんな人が勝ったのに米国株がそこまで下がるとは思えなかった。にも関わらず日本株はお先真っ暗とでもいうかのような急落。その動きの中で売りに傾けた人もそれなりにいたでしょう。
一方で、現在のマーケットは踏み上げ、買えていなかった人達、出遅れた人達、ポートフォリオの調整が間に合っていない人達が沢山いて、需給面では非常に『いい』状態。こうなっちゃうとしばらくは続く。この動きが想定外であればあるほどに。
冷静さを欠いた買いが多いことを考えれば、しばらく市場はボラタイル(不安定)になる。ちょっと下げ始めれば弱気筋があっだこーだと言い始め、想定外の動きに振り回されて買ってしまった人は不安に駆られる。
この上昇、水準がどこまで裏付けを持って語れるのか?
そろそろ頭を冷やして考え始めておくべきかもしれません。
トランプ次期大統領がやろうとしていることはあくまで自国優先。米国株が上がるのはまだしも、それ以外の国の株価の上昇がどこまで正当化できるか?というのがここからのポイントでしょう。
トランプ次期大統領への『不安』や『懸念』がどっかにいっちゃって、いまや『期待』を言葉にする人が増えている。まぁコメント出す人もいい加減だなぁと思いもしますが、そんなもんでしょう(笑)
その期待が現実に変わるあたりが相場が変調する節目でしょうね。
となると一月あたりからかな。
利上げが予想されている12月のFOMCもポイントではありますが、利上げ云々以上にトランプ次期大統領に対する評価によって相場が大きく変動している現状を考えれば、その影響は一時的でしょう。
年明け以降、トランプ大統領になってから、どういった政策を打ち出すのか?期待が現実に変わった時、それが失望に変わるのか、期待以上のものになるのか?
米国以外の国、特に日本のようにTPPに期待していた国や、米国依存度が高い国にとってはネガティヴに動く可能性もある。ま、急激な円安が円ベースでの企業業績拡大においては大きな支援材料でもあるわけですが。そういったことを整理しておく必要がありますね。それを市場が冷静に判断して織り込めるようになるまではもう少し時間がかかるのかもしれません。