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【トレード】リスクとリターン

勝つこともあれば負けることもある。

相場の世界、勝負の世界だから当たり前のこと。

そこで勝ち続けることが我々の仕事だ。

そのためには勝率を上げなければいけない。

100%勝つなんてズルでもしない限り無理。それでも勝つ確率を引き上げていくために、相場を分析し、学び、考え、予測する力を懸命に培っていく。

それでも間違えるときは必ずある。

そう…間違えてもいいんだよ。

そのときに求められるのがリスクコントロール。

間違えたときにどう行動するか?

利益(リターン)と損失(リスク)と向き合うこと。

『損小利大』という格言がある。

実はそれをやりきるのは結構難しい。

自分に厳しく、相場に謙虚に向き合わなければ出来ないことだ。

ポジションテイクのときの想定と違う動きになったから損失が出る。

そのとき負けを認めるべきポイント(ロスカット)を自分の中に持てているかどうかだ。それが価格であったり、ポジションテイクの根拠に対してのものでもいい。

それがなくただ意地になって突っ張ってるのなら、人のお金でリスクを取るこの仕事はするべきじゃない。

相場の見通しなんて外れることがあって当たり前。相場が違う動きを示しているのに、それに向き合うことも、耳を傾けることをせず、ただ自分の主観的な考えにこだわったり、意地になってしまうのならプロとはいえない。

そういうやつは勝つときそれなりに利益を出せても、負けるときに平気でそれを吹き飛ばす。

結果、ならしてみるとブレの大きい割には大して儲かっていない。

要するにリスクとリターンがぜんぜん見合わない運用者になってしまう。そういうやつは投資家からは信頼されないよね。

他人様のお金でリスクを取るという仕事。つまり運用のプロであるならば『コントロール』はできて当たり前。

それが出来ていないやつは『運用』ではなく『ギャンブル』に過ぎなくなってしまう。それなら自分のお金でリスク取れよ。

『相場は度胸』と安易に語るやつが少なくない。

確かに怖さに怯えているようじゃ、この世界には向かないのも確かだ。

でも怖さを知ることは大切なことだ。

それと向き合うためにこそ懸命に学び、調べ、考え、予測する。そういった裏付けがあってはじめて怖さと向き合う『勇気』を手に入れられる。

裏付けがなく、努力も勉強も研究も分析も足りていないやつが『度胸』だけで相場での勝負を語るなよ。そういうやつは長生きしない。一時期勝てても、勝ち続けることなんてまず出来ないだろう。

プロとしての矜持。

自分という運用者を信じて預けてくれる投資家なり、会社なりがいるから勝負が出来ている。

その人達に胸を張れる運用者であって欲しい。

相場の世界。

勝負の世界。

勝ち負けがある世界で勝ち続けることが仕事であるディーラーという仕事。

この仕事をただのギャンブルにするな。

プロとしての仕事をしなさい。

そうなれなければ先は知れてる。

今はまだ足りないところだらけでいい。

懸命に足掻きながら、経験を積み、知識を得て、相場に教えてもらいながら、プロの運用者として成長してくれればいい。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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