【ビジネス】採用面接をしていて思うこと
最近、沢山の面接をしている中で色んなことを思う。
採用するからには会社に説明できる人材でなければならない。
即戦力として貢献できそうな人であったり、未経験でも可能性を感じさせてくれる人、何か他にも高いスキルがあり、万が一ディーラーとしてダメだった場合でもビジネスの面で十分に戦力となれそうな人。
そういったことを意識して面接をしている。
学歴や職歴はあまり重視はしていない。
高卒の人もいれば、かなりの高学歴の人もいる。
職歴が十年ぐらいない(個人投資家)人、ゼロの人もいる(^_^;)
相場が好き
お金を稼ぎたい
自分の力で勝負できる世界に挑戦したい
目的は人それぞれでいい。
どれも大切。
それらはこの厳しい世界で勝ち抜く力を得るために、やらなければならない努力を支えてくれるモチベーション。
でも…
好きだから勝てるわけじゃない。
お金は簡単に稼げるもんじゃない。
お金を失うこともあるのがこの世界なのだから。
確かに自分の力で勝負は出来る。
一方で、自分の力を思い知らされる世界でもある。そして場中は孤独だ。
ちょっと話がそれるけど、会社のお金でやる以上、会社の都合で様々な制約を受けることもある。俺はマネジメントとして、自分の後輩や部下たちにそんな思いはさせたくないから必死だけど。
とはいえ
好きだから頑張れる。
お金を稼ぎたいという欲があるから頑張れる。
自分の力で勝負出来るから頑張れる。
というのはあるだろう。
結局のところ、本当に成功したいのなら『頑張る』しかない。
相場と真摯に向き合い、学び、どこに収益機会があるのかを貪欲に探し続ける。商品知識や分析力を身につける。それをより高めるためにプログラミングや財務会計分析、統計学、金融工学などを学ぶのもいい。
俺が知っている成功者は全てストイックであり、ハングリーだった。
自分に厳しく、努力を怠らない。
自己分析が出来ていて、自分に何が足りなくて、何が得意なのかを見極められている。それを受け入れ、努力しながら、合理的に活かしている。
いい大学を出ていたり、何かをやり遂げたことがある人はそれをやれる可能性が高いと感じるのは確かだ。そこまで頑張った事実があるのだから。
大企業に就職出来ているのに、現在の仕事である程度成功しているのに、あえてこちらに来たいという人もいる。勿体ないと感じる半面、現在の安定や成功を捨ててまで来ようとする覚悟を感じたりもする。
現在がうまくいっていないからチャンスが欲しいという人もある。そちらの方が圧倒的に多いだろう。今までがうまくいかなかった理由。それとちゃんと向き合ってから来て欲しい。自己分析だ。それが客観的に見えるものとあまりにも乖離していれば、この人は現実が見れていないなぁになってしまう。
業界はこれからまだまだシュリンクし続ける。
HFT以上にAIの存在は人による運用に大きな影響を与えていくだろう。
君達はそんな厳しい時代を生き抜かなければならない。
俺はそんな厳しい世界に君達を迎えいれる以上、それなりの思いや責任を感じている。採ったからには全力でそれをサポートする覚悟でいる。
俺に出会ったことで君達の可能性が開いていくこと。その人生が豊かになり、前向きなものになること。そうで在りたいと心から願う。
それは現在共に働く仲間、業界の知人や友人、プライベートの友人達だって同じ。
自分との出会いが何かその人にポジティブなものであって欲しいと願う。
俺自身が沢山の人から沢山のものを与えてもらったように。
奪う人間ではなく、与える人間で在りたい。
だからこの出会いが不幸なものにならないように、安易な採用は出来ないし、厳しいことも言うだろう。それでも採用してから『こいつ見誤ったかなぁ』と頭を抱えることもある。それでも厳しく指導してなんとかちゃんとした方向にいかせたいと足掻きはするけど。入社してみて『話が違う』なんて思いは間違ってもさせたくないから、面接の時においしい話なんてまずしない(笑)
『やりたい』気持ちはエントリーしてくる全員が持ってる。その熱意に差はあるかもしれないけれど。
『やれるかどうか』が採用の上では大切になる。それを伝えるためには今まで歩いて来た道をしっかりと振り返ってから面接に来て欲しい。
人生は選択の連続だ。
そして間違えることもある。
俺にだってそういう経験はある。
今振り返れば、そんなときは周囲の人の声に耳を傾け塞いでいた気がする。
そして自分の周りにいる人達の声に耳を傾け、耳の痛いこともちゃんと受け止め、そして自分と向き合うこと。そのうえで覚悟を決めておいで。
来たからには全力で受け止めるから。