【ビジネス】中小証券ディーリングが厳しいって?
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO02611380R20C16A5DTA000/
「時代の変化」
それをどう受け止め、それに対してどう行動するか?
それが問われるのは会社であっても、部門であっても、個人であっても同じことだ。
「これまでこれでやってきたんだから…」
と変化を拒む。
自分達を取り巻くビジネス環境が変化していこうとしているのに、その変化を否定したり、そのせいでうまくいかなくなったとボヤいたりする。
時代は変わる。
テクノロジーは変化する。
ビジネス環境は変わっていくものだ。
それに適応する努力(企業なら研究開発や設備投資、人材育成)が出来ないならそのビジネスは傷口を広げる前に撤退した方がいい。
我々の世界では情報通信、ITの技術革新が大きな変化をもたらした。2010年の東証アローヘッド稼働により、それを活かしたトレーディング(HFT)が可能になり、急激に世界が変わった。
ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒…際限のない高速化。
目にも見えない速度で変化する取引状況。
そして呼値適正化により、価格変化を目で見て判断することはより困難になった。
それらは目視で板を見て一カイ二ヤリを繰り返していた中小証券ディーリングを直撃した。
でも分かっていたことだ。
欧米でHFTのマーケットシェアが最大だったのは2008年~2009年にかけて。最大では7割弱に達していた。東証・大証の遅すぎるシステムが彼らの参入障壁になっていたに過ぎない。欧米で起きていたことを理解出来ていれば、アローヘッドが何をもたらすかは容易に想像できたはず。
そのせいにするのはマネジメントの怠慢に他ならない。
それを理解し、その変化を活かす道を考える責任と権限を持っていたのは、その立場にいる人達だったのだから。
ほとんどの中小証券のディーリングは規制だらけだ。
「オーバーナイトが出来ない。」
「わずかな損で売買を止められてしまう(部長の判断でルールとは関係ないところで止められる)。」
「信用の売りが出来ない」
「オプションが出来ない(出来ても買いだけとか日計りだけとか)」
「先物が出来ない(まともに出来る環境がない)。」
「ロスカットルールが硬直的(個別に○○%やられたらロスカットなど。こんなルールがあったらロングショートなんて出来やしない)。」
「一定の時期毎(毎月だったり半期だったり)にポジションを全部クローズしなきゃいけない」
そんなマーケットや運用に理解のない管理者の手によって作られた非合理的な規制だらけだ。
そして彼らはお題目のように言う「○○証券さんはそうやってる」。
それじゃ小学生の子供が欲しいおもちゃをねだるときに「みんな持ってるよ」というのと同じ。何故それが必要なのかを説明することも出来ないのに他社のマネばかりする。結果、みんなで同じ方向に間違いを犯す。
一つだけ知っておいて欲しい。
あなた達が作ってきた非合理的な規制が現場で戦うディーラー達の手足を縛り、その可能性や能力を最大化出来なくし、彼らの可能性を奪っているかもしれないということを。
中小証券ディーラーの人が見れば上記の規制に思い当たるところはいくつかあるだろう。
俺が入社したときのウチの会社もいくつか思い当たる規制があったから。
でも変われた。
現在、ウチでは46名のディーラーが多種多様な運用をしている。そして部長になってからこの2年あまり、部の収益でハラハラしたことはほとんどない。みんなのおかげで部門収益はかなり安定してくれている。
そしてこれからは新しい時代に合った運用が出来るように変化を推し進める段階にきている。
まだノウハウも人材も経験も足りない。
それらの取り組みは稚拙といってもいいかもしれない。
でも人材育成、設備投資、研究開発…そんな取り組みをする段階にようやくたどり着いた。
そしてそれを牽引してくれるであろう人材もいる。
変えてみせるし、変わってみせる。
それが(中小証券にも)可能なことなのだと知って欲しい。
そしてそれすらも将来の目標に向けたいちプロセスに過ぎない。
やるべきことは沢山あるのだから。
「時代の変化」
それをどう受け止め、それに対してどう行動するか?
それが問われるのは会社であっても、部門であっても、個人であっても同じことだ。
「これまでこれでやってきたんだから…」
と変化を拒む。
自分達を取り巻くビジネス環境が変化していこうとしているのに、その変化を否定したり、そのせいでうまくいかなくなったとボヤいたりする。
時代は変わる。
テクノロジーは変化する。
ビジネス環境は変わっていくものだ。
それに適応する努力(企業なら研究開発や設備投資、人材育成)が出来ないならそのビジネスは傷口を広げる前に撤退した方がいい。
我々の世界では情報通信、ITの技術革新が大きな変化をもたらした。2010年の東証アローヘッド稼働により、それを活かしたトレーディング(HFT)が可能になり、急激に世界が変わった。
ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒…際限のない高速化。
目にも見えない速度で変化する取引状況。
そして呼値適正化により、価格変化を目で見て判断することはより困難になった。
それらは目視で板を見て一カイ二ヤリを繰り返していた中小証券ディーリングを直撃した。
でも分かっていたことだ。
欧米でHFTのマーケットシェアが最大だったのは2008年~2009年にかけて。最大では7割弱に達していた。東証・大証の遅すぎるシステムが彼らの参入障壁になっていたに過ぎない。欧米で起きていたことを理解出来ていれば、アローヘッドが何をもたらすかは容易に想像できたはず。
そのせいにするのはマネジメントの怠慢に他ならない。
それを理解し、その変化を活かす道を考える責任と権限を持っていたのは、その立場にいる人達だったのだから。
ほとんどの中小証券のディーリングは規制だらけだ。
「オーバーナイトが出来ない。」
「わずかな損で売買を止められてしまう(部長の判断でルールとは関係ないところで止められる)。」
「信用の売りが出来ない」
「オプションが出来ない(出来ても買いだけとか日計りだけとか)」
「先物が出来ない(まともに出来る環境がない)。」
「ロスカットルールが硬直的(個別に○○%やられたらロスカットなど。こんなルールがあったらロングショートなんて出来やしない)。」
「一定の時期毎(毎月だったり半期だったり)にポジションを全部クローズしなきゃいけない」
そんなマーケットや運用に理解のない管理者の手によって作られた非合理的な規制だらけだ。
そして彼らはお題目のように言う「○○証券さんはそうやってる」。
それじゃ小学生の子供が欲しいおもちゃをねだるときに「みんな持ってるよ」というのと同じ。何故それが必要なのかを説明することも出来ないのに他社のマネばかりする。結果、みんなで同じ方向に間違いを犯す。
一つだけ知っておいて欲しい。
あなた達が作ってきた非合理的な規制が現場で戦うディーラー達の手足を縛り、その可能性や能力を最大化出来なくし、彼らの可能性を奪っているかもしれないということを。
中小証券ディーラーの人が見れば上記の規制に思い当たるところはいくつかあるだろう。
俺が入社したときのウチの会社もいくつか思い当たる規制があったから。
でも変われた。
現在、ウチでは46名のディーラーが多種多様な運用をしている。そして部長になってからこの2年あまり、部の収益でハラハラしたことはほとんどない。みんなのおかげで部門収益はかなり安定してくれている。
そしてこれからは新しい時代に合った運用が出来るように変化を推し進める段階にきている。
まだノウハウも人材も経験も足りない。
それらの取り組みは稚拙といってもいいかもしれない。
でも人材育成、設備投資、研究開発…そんな取り組みをする段階にようやくたどり着いた。
そしてそれを牽引してくれるであろう人材もいる。
変えてみせるし、変わってみせる。
それが(中小証券にも)可能なことなのだと知って欲しい。
そしてそれすらも将来の目標に向けたいちプロセスに過ぎない。
やるべきことは沢山あるのだから。