【ビジネス】地場ディーリングの存在価値
自分は今、とある地場証券のディーリング部長として働いています。
今年の3月まで20年間は地場証券の「ディーラー」としてやってきました(一時期ヘッジファンドを作ろうとトライしたこともありましたが)。
1990年代から様々な移り変わりの中で、様々なものを見てきました。
ちなみに「ディーラー」という言葉は日本独特の呼び方です。外資系では同じく自己勘定取引を行うトレーダーのことを「プロップ・トレーダー」と呼びます。海外の方に「ディーラー」と言うと車売ってるとでも思われてしまうかもしれません(笑)
外資系では多くが2010年に成立した「ボルカー・ルール(ドット・フランク法の一部)」により自己勘定取引を禁じられ、ブロップ部門を閉鎖もしくは外出し(ファンド化)してきました。
国内系はというと、純粋に相場観でトレードできる場所はそれほど多くはありません。そういう意味では自分が生きてきた地場証券の「ディーリング部門」はとても貴重な存在です。
アストマックス社のようなプロップ・ハウスもいくつかありますが、決して沢山あるというわけではありません。まぁディーリングしかしていない地場証券はある意味プロップ・ハウスと同義かもしれませんけど(^_^;)
お金もない、経験もない若者が運用の世界を志すとき、チャレンジできる場所は日本にはそれほど多くはないのです。
中には一生懸命働き、お金を貯めて、個人投資家としてチャレンジし、大成功を収めている人もいます。ただそれはほんの一握り。
そんな若者たちが運用の世界にチャレンジできる場所として、自分は今いる場所を守り育てていかなければいけないと思っています。それがどんなにちっぽけな存在であったとしても。
日本には世界二位を誇る個人金融資産があります。
これは見方を変えれば「資源」です。
素晴らしい「ものつくり(製造業)」によってその資産を作り出した日本。
しかし、その資産を金融・運用の世界で活かすことは出来ていません。
そういったことでお金を儲けることをどこか「悪しきこと」と思い込んでいるこの国だからなのかもしれません。
でも資本主義国家にあって、その考え方はどこか自己否定的に感じるのです。
この国のポテンシャルはもっと高いはず。昨日お会いした大手HFTの方は日本は「ビジネスに対してフレンドリーではない」と残念そうに言われていました。
この国の個人金融資産という資源を活かす。
金融・運用の世界をもっと伸ばさなければいけないと思うのです。
以前、自分がチャレンジしたファンドに投資をしてくださった国内の資産家の方がおっしゃっていました。
「自分のような創業者、資産家は日本には沢山いる。でも預けたいと思える運用者が育っていない。」
一方で、自分はとても優秀なディーラー、個人投資家を知っています。でもそれほどまでに大きな資産運用をこなせる人は見たことがありません。
頂点を高くするためには、その裾野を広げなければならない。
お金もなく、経験もない若者が、ただ夢だけを持って全力で運用の世界にチャレンジできる場所を守り育てることが今の自分のやるべきことだと思っています。
そしてその点と点が線となったとき、いつか日本からもウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスのような運用者が生まれるかもしれません。そしてそのときには金融ビジネスの中心は香港やシンガポールではなく、日本であって欲しいと願っています。
そんな大層な夢を見ながら、今小さな一歩を踏み出しています。
まぁ自分が生きている間にはないかもしれませんけどね(^_^;)
ちょっとした(本気でみている)夢物語でした(笑)
今年の3月まで20年間は地場証券の「ディーラー」としてやってきました(一時期ヘッジファンドを作ろうとトライしたこともありましたが)。
1990年代から様々な移り変わりの中で、様々なものを見てきました。
ちなみに「ディーラー」という言葉は日本独特の呼び方です。外資系では同じく自己勘定取引を行うトレーダーのことを「プロップ・トレーダー」と呼びます。海外の方に「ディーラー」と言うと車売ってるとでも思われてしまうかもしれません(笑)
外資系では多くが2010年に成立した「ボルカー・ルール(ドット・フランク法の一部)」により自己勘定取引を禁じられ、ブロップ部門を閉鎖もしくは外出し(ファンド化)してきました。
国内系はというと、純粋に相場観でトレードできる場所はそれほど多くはありません。そういう意味では自分が生きてきた地場証券の「ディーリング部門」はとても貴重な存在です。
アストマックス社のようなプロップ・ハウスもいくつかありますが、決して沢山あるというわけではありません。まぁディーリングしかしていない地場証券はある意味プロップ・ハウスと同義かもしれませんけど(^_^;)
お金もない、経験もない若者が運用の世界を志すとき、チャレンジできる場所は日本にはそれほど多くはないのです。
中には一生懸命働き、お金を貯めて、個人投資家としてチャレンジし、大成功を収めている人もいます。ただそれはほんの一握り。
そんな若者たちが運用の世界にチャレンジできる場所として、自分は今いる場所を守り育てていかなければいけないと思っています。それがどんなにちっぽけな存在であったとしても。
日本には世界二位を誇る個人金融資産があります。
これは見方を変えれば「資源」です。
素晴らしい「ものつくり(製造業)」によってその資産を作り出した日本。
しかし、その資産を金融・運用の世界で活かすことは出来ていません。
そういったことでお金を儲けることをどこか「悪しきこと」と思い込んでいるこの国だからなのかもしれません。
でも資本主義国家にあって、その考え方はどこか自己否定的に感じるのです。
この国のポテンシャルはもっと高いはず。昨日お会いした大手HFTの方は日本は「ビジネスに対してフレンドリーではない」と残念そうに言われていました。
この国の個人金融資産という資源を活かす。
金融・運用の世界をもっと伸ばさなければいけないと思うのです。
以前、自分がチャレンジしたファンドに投資をしてくださった国内の資産家の方がおっしゃっていました。
「自分のような創業者、資産家は日本には沢山いる。でも預けたいと思える運用者が育っていない。」
一方で、自分はとても優秀なディーラー、個人投資家を知っています。でもそれほどまでに大きな資産運用をこなせる人は見たことがありません。
頂点を高くするためには、その裾野を広げなければならない。
お金もなく、経験もない若者が、ただ夢だけを持って全力で運用の世界にチャレンジできる場所を守り育てることが今の自分のやるべきことだと思っています。
そしてその点と点が線となったとき、いつか日本からもウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスのような運用者が生まれるかもしれません。そしてそのときには金融ビジネスの中心は香港やシンガポールではなく、日本であって欲しいと願っています。
そんな大層な夢を見ながら、今小さな一歩を踏み出しています。
まぁ自分が生きている間にはないかもしれませんけどね(^_^;)
ちょっとした(本気でみている)夢物語でした(笑)