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【トレード】3つ目の「C」

3つ目の「C」とは「Concentration(集中)」です。

これは当たり前のことでもありますが、自分はちょっと違う捉え方をしていました。

自分の場合、短期トレードにおいてあまり「集中」ということを意識し過ぎると視野狭窄に陥ることが多かったからです。マーケットとの距離感・間合いをしっかりと保っていないと特定の銘柄の「板」にばかり目がいき、相場全体の動きが見えなくなる。先日書いた2つ目の「C」のところでも漫画を読んでいた…と書いた通り、ちょっと相場から引いて見るように意識していました。

「間合い」をしっかりと保ち、動くべき時は一気に動く。「スイッチが入る」のでしょうね。昔、「勝負している時のしがないさんには近寄り難い」と後輩に言われたことがあります。自分ではあんまり分からなかったことですが(^_^;)

分析・見極めの段階では相場全体を俯瞰する意識を保つこと。ただ勝負に出るときは「集中」する。もちろん引け後などにマーケットを分析したり、朝方に戦略を考えたりする時も少し違う形で「集中」していました。

昔のトレーダー格言に「一つのピットに集中すること」というのがありました。自分はある意味ではその言葉に逆らっていたのかもしれません。様々な運用を同時にしていたこともありましたから。



A証券時代の頃の自分の席です。
モニタだらけですよね(^_^;)
ま、当時インチ数も小さいし、液晶モニタも出始めたばかりだったので無駄に多かったってのもありますが(笑)
かなりのモニタで様々な商品を見ながらやっていました。
現物、オプション、先物…etc。
確かにその時期や環境によってどれが中心かは変えていましたけど。
これでは「一つのピットに集中すること」というのは明らかに守っていませんよね(^_^;)

人によって戦い方はそれぞれです。
得意とする戦い方によって求められるものや優先順位は変わってきます。
日計りのような短期トレードならばメンタルの強さや勝負勘、スポーツや賭け事なんかに強い人が向いているかもしれません。
ロング・ショートなどの長期トレードにおいては分析力が何よりも大切です。そのために労を厭わない努力、探究心などが重要になります。
プログラム・トレードなんかはまた別のオタク的、クリエイター的な要素が求められます(一応、自分もプログラムはそれなりに書けるので)。

どんな戦い方でも、やるべきことをやるときには「集中」する。
すっごく当たり前のことですよね。
そんな風に書きながら、子供のころに親や先生に「集中しなさい」と注意されていたのを思い出しました(笑)

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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