【ビジネス】ディーラーを育てること
ディーラーを育てるって簡単なことではありません。
10人指導して生き残れるのはほんの数名。トップレベルにまで成長してくれるのはわずか1人か2人。
30歳台前半の頃、契約ディーラーの立場ではありましたが、会社に人材育成に取り組ませて欲しいと願い出て未経験者の育成に取り組み始めました。これまで十数名の若手を見てきました。今でも一線で活躍してくれている者もいます。残念だけれど、ディーラーとしての道を諦めざるをえなくなった者もいます。
自分は勝ち方・方法論を教えることはあまりしませんでした。自分のトレードやどういうところを見ながらマーケットを考えているのかなどを教えはしましたが、出来るだけうまくいっている他のディーラーにも話を聞いてこいと言いました。戦い方、勝ち方は色々ある。自分のコピーにはなって欲しくなかった。少しでも多くのものを見て、選択し、いつか自分なりの戦い方を見つけていってくれればいい。
相場に関する知識やニュースの読み方、考え方、そういったものを調べたり考えたりする習慣をしっかりと身につけさせること。ロクに分析もせずに板だけを見てトレードするのではすぐに限界が来る。そういったものはしっかりとやらせました。
チャートの見方や特性なんかも興味があるやつには教えました。そしてVBAも半ばやれといって教えましたね(笑)
一見、関係なさそうに見えますが、増え続けるデータを分析するうえで、VBA程度でも書きこなせれば武器になるからです。
自分が若い頃に、ロングショートやシステムトレード、オプションなどをやりながらアウトライトで先物も現物もこなせていたのは、そういった武器が役立ってくれていたからです。
自分の戦い方を見たければ見せましたが、その真似はしなくていいといつも言ってきました。
自分で考え、見つけ出したものでなければ「Confidence(自信)」を持つことが出来ないからです。
そこから育ち、成長し、会社のトップレベルのディーラーに育ってくれた者も何名かいます。
彼らは人を育てる喜びを与えてくれました。
一方で、道を諦めざるをえなかった者も何名もいます。
一人ひとりに「悔いはないか?」「やり残したことはないか?」という言葉をかけてきました。
精一杯やってきた結果ならそれでいいのです。
勝負の世界で勝ち続けるのがこの仕事。誰もが生き残れるほど甘い世界ではない。
結果がダメでも、そこで全力を尽くし、挑戦したことに胸を張って欲しい。
そして前を向いて次の道を進んで欲しいと思うのです。
お金もなく、経験もない若者が運用の世界を志すとき、地場証券のディーリング部門はその入口として守っていかなければいけない数少ない貴重な場所です。
世界二位の個人金融資産を持つ日本という国。しかし、金融・運用の分野では大きく遅れをとっています。欧米のヘッジファンドは数千億は当たり前、兆円規模のファンドもいくつもあります。日本のファンドは規模も小さいし、グローバル・マクロの運用をしているところも非常に少ない。今、話題のHFTも日本発のものはほとんどなく、欧米のHFTばかりです。
この国で運用の世界を志す若者にチャレンジする場を作っていく。裾野を広げていくことでいつか頂点も高くなっていく。そんな取り組みも大切なことだと思うのです。
お金がなくても経験がなくてもいい、熱意と夢だけしかないかもしれない、でもそれを形にしていけるチャンスはあっていい。かつての自分がそうであったように。
そんな思いも持ちながら、そんな入口として貴重な地場証券のディーリング部門をなんらかの形で守り育てていきたいと思って日々取り組んでいます。
10人指導して生き残れるのはほんの数名。トップレベルにまで成長してくれるのはわずか1人か2人。
30歳台前半の頃、契約ディーラーの立場ではありましたが、会社に人材育成に取り組ませて欲しいと願い出て未経験者の育成に取り組み始めました。これまで十数名の若手を見てきました。今でも一線で活躍してくれている者もいます。残念だけれど、ディーラーとしての道を諦めざるをえなくなった者もいます。
自分は勝ち方・方法論を教えることはあまりしませんでした。自分のトレードやどういうところを見ながらマーケットを考えているのかなどを教えはしましたが、出来るだけうまくいっている他のディーラーにも話を聞いてこいと言いました。戦い方、勝ち方は色々ある。自分のコピーにはなって欲しくなかった。少しでも多くのものを見て、選択し、いつか自分なりの戦い方を見つけていってくれればいい。
相場に関する知識やニュースの読み方、考え方、そういったものを調べたり考えたりする習慣をしっかりと身につけさせること。ロクに分析もせずに板だけを見てトレードするのではすぐに限界が来る。そういったものはしっかりとやらせました。
チャートの見方や特性なんかも興味があるやつには教えました。そしてVBAも半ばやれといって教えましたね(笑)
一見、関係なさそうに見えますが、増え続けるデータを分析するうえで、VBA程度でも書きこなせれば武器になるからです。
自分が若い頃に、ロングショートやシステムトレード、オプションなどをやりながらアウトライトで先物も現物もこなせていたのは、そういった武器が役立ってくれていたからです。
自分の戦い方を見たければ見せましたが、その真似はしなくていいといつも言ってきました。
自分で考え、見つけ出したものでなければ「Confidence(自信)」を持つことが出来ないからです。
そこから育ち、成長し、会社のトップレベルのディーラーに育ってくれた者も何名かいます。
彼らは人を育てる喜びを与えてくれました。
一方で、道を諦めざるをえなかった者も何名もいます。
一人ひとりに「悔いはないか?」「やり残したことはないか?」という言葉をかけてきました。
精一杯やってきた結果ならそれでいいのです。
勝負の世界で勝ち続けるのがこの仕事。誰もが生き残れるほど甘い世界ではない。
結果がダメでも、そこで全力を尽くし、挑戦したことに胸を張って欲しい。
そして前を向いて次の道を進んで欲しいと思うのです。
お金もなく、経験もない若者が運用の世界を志すとき、地場証券のディーリング部門はその入口として守っていかなければいけない数少ない貴重な場所です。
世界二位の個人金融資産を持つ日本という国。しかし、金融・運用の分野では大きく遅れをとっています。欧米のヘッジファンドは数千億は当たり前、兆円規模のファンドもいくつもあります。日本のファンドは規模も小さいし、グローバル・マクロの運用をしているところも非常に少ない。今、話題のHFTも日本発のものはほとんどなく、欧米のHFTばかりです。
この国で運用の世界を志す若者にチャレンジする場を作っていく。裾野を広げていくことでいつか頂点も高くなっていく。そんな取り組みも大切なことだと思うのです。
お金がなくても経験がなくてもいい、熱意と夢だけしかないかもしれない、でもそれを形にしていけるチャンスはあっていい。かつての自分がそうであったように。
そんな思いも持ちながら、そんな入口として貴重な地場証券のディーリング部門をなんらかの形で守り育てていきたいと思って日々取り組んでいます。