【トレード】二つめの「C」
ちょっとご質問をいただいたので二つ目の「C」について書きます。
勝ったときの話をしますが、いつもヤラレ話ばっかりなのでご勘弁を(^_^;)
自分はプレーヤーとしての全盛期は先物の日計りが主でした。ラージで数百枚のポジションを何回転もして稼ぐ。1日で1万枚の売り買いを超えたことはありませんでしたが、多い時で8000枚強の売買をこなし、かなり大きなポジションを与えてもらっていました。
そういうと力で相場をねじ伏せるような「剛腕」をイメージされるかもしれませんが、自分は全くそんなことはありません。ポジションが小さかった時と同様に「流れを読み、流れに乗り、流れを取る」のが基本でした。
だからどんなにポジションが大きくてもマーケットにインパクトを与えるようなやり方は極力避けてきました。何回かに分けてポジションを作るようにしていましたし(それでも数回でしたけど)、出来る限りシンプルなトレードを心がけていました。
自分の場合、売買枚数が多い日は大体調子が悪い時でした。ほとんどが序盤でヤラレて取り返すためにバタついた取引をせざるをえなくなった場合でした。
いい時ほど枚数は少なく、値幅も引っ張れていました。
1日での最大利益は6千数百万ですが、この時は二回転ぐらいしかしていません。150枚のショート・ポジションを取り、急落する自信があったのでロスカット・ポイントを決めてそこから50枚ずつ2回ほど売り増して250枚のショートを作り、その後300円ほどの下落を取ることが出来ました。道中で50枚だけ利食って、あとはずっと空きのまま漫画を読んでいました(笑)
後輩に「こんなに相場動いているのに暇そうじゃないですか?」と突っ込まれたのを覚えています(^_^;)
でもテクニカル、需給…自分なりの分析から、今日は大幅に下がるという自信がありました。そしてロスカット・ラインは決めている。最大損失はいくら、期待収益はその3倍近い。あとはどちらかに達するまで見ているだけだったのです。当然、100円下げても50円戻すだけで1000万の損益のブレになる。端末に張り付いて、キーボードに指を置いていたら、つい買い戻したくなる。そう思ったから相場と間合いを取るために漫画を読んでいました(まぁ褒められた話ではないんですけどね(^_^;))。
相場が見えているときはブレずにゆとりを持っていられる。でもそれが出来たのはその裏付けとなる分析に自信があり、目の前の値動きからそれは間違えていないと信じるに足るものを感じられたからです。
一方で、相場が見えていないとき、分析に自信が持てていないときは値動きに踊らされ振り回されます。そしてその都度精神的にも揺さぶられる。結果、売ったり買ったりを無駄に繰り返してしまう。
その時のトレードは場中に考えてポジションを取ったわけではありませんでした。
毎日の分析の中で勝負すべきタイミングだと信じていたし、(先日書いたように)明け方に戦略をイメージし、場中はただそれが間違えていないことを確認しながら実行に移したに過ぎません。
ポジションの大小に関わらず、「相場の流れを読み取る力」が勝つために必要なのです(まぁHFTとかアービトラージャーとか「相場の流れ」なんて関係ない方々もいらっしゃいますが…(^_^;))。
そのための努力がしっかりと出来ていると「自信(Confidence)」が生まれます。それが二つ目の「C」です。
どんなにポジションが大きくても履き違えてはいけません。「自分で相場を動かす」「相場を力でねじ伏せる」「自分で相場を仕掛ける」なんてのは「自信」ではなく「過信」です。一見、カッコいいように思えるかもしれませんがそんなものは傲慢でしかない。
相場は自然と同じ。畏怖の念を忘れず謙虚に接しなければいつか思い知らされることになるでしょう。徹底的に相場を学び、調べ、研究し、考える。その中で見えてくるものがあったとき、その努力が「自信」につながるのです。根拠のない「自信」ではなく、その努力に裏付けられた「自信」はそう簡単には揺らがないものです。
長期投資において、「この銘柄のこの水準は安過ぎる」と判断して巨額の資金を投じるかのバフェット氏もそう信じるに足る分析や裏付けがあるからそれを実行出来るのでしょう。
「自」分を「信」じることが自信。それだけの分析や努力が裏付けとしてあるから信じられるのです。
勝ち方は人それぞれ。
戦い方も人それぞれ。
ただ強い人はそれだけの裏付けがあり、勝てる自信があるから評価損にも耐えられるし、強い意志を持って戦えるのです。
勝ったときの話をしますが、いつもヤラレ話ばっかりなのでご勘弁を(^_^;)
自分はプレーヤーとしての全盛期は先物の日計りが主でした。ラージで数百枚のポジションを何回転もして稼ぐ。1日で1万枚の売り買いを超えたことはありませんでしたが、多い時で8000枚強の売買をこなし、かなり大きなポジションを与えてもらっていました。
そういうと力で相場をねじ伏せるような「剛腕」をイメージされるかもしれませんが、自分は全くそんなことはありません。ポジションが小さかった時と同様に「流れを読み、流れに乗り、流れを取る」のが基本でした。
だからどんなにポジションが大きくてもマーケットにインパクトを与えるようなやり方は極力避けてきました。何回かに分けてポジションを作るようにしていましたし(それでも数回でしたけど)、出来る限りシンプルなトレードを心がけていました。
自分の場合、売買枚数が多い日は大体調子が悪い時でした。ほとんどが序盤でヤラレて取り返すためにバタついた取引をせざるをえなくなった場合でした。
いい時ほど枚数は少なく、値幅も引っ張れていました。
1日での最大利益は6千数百万ですが、この時は二回転ぐらいしかしていません。150枚のショート・ポジションを取り、急落する自信があったのでロスカット・ポイントを決めてそこから50枚ずつ2回ほど売り増して250枚のショートを作り、その後300円ほどの下落を取ることが出来ました。道中で50枚だけ利食って、あとはずっと空きのまま漫画を読んでいました(笑)
後輩に「こんなに相場動いているのに暇そうじゃないですか?」と突っ込まれたのを覚えています(^_^;)
でもテクニカル、需給…自分なりの分析から、今日は大幅に下がるという自信がありました。そしてロスカット・ラインは決めている。最大損失はいくら、期待収益はその3倍近い。あとはどちらかに達するまで見ているだけだったのです。当然、100円下げても50円戻すだけで1000万の損益のブレになる。端末に張り付いて、キーボードに指を置いていたら、つい買い戻したくなる。そう思ったから相場と間合いを取るために漫画を読んでいました(まぁ褒められた話ではないんですけどね(^_^;))。
相場が見えているときはブレずにゆとりを持っていられる。でもそれが出来たのはその裏付けとなる分析に自信があり、目の前の値動きからそれは間違えていないと信じるに足るものを感じられたからです。
一方で、相場が見えていないとき、分析に自信が持てていないときは値動きに踊らされ振り回されます。そしてその都度精神的にも揺さぶられる。結果、売ったり買ったりを無駄に繰り返してしまう。
その時のトレードは場中に考えてポジションを取ったわけではありませんでした。
毎日の分析の中で勝負すべきタイミングだと信じていたし、(先日書いたように)明け方に戦略をイメージし、場中はただそれが間違えていないことを確認しながら実行に移したに過ぎません。
ポジションの大小に関わらず、「相場の流れを読み取る力」が勝つために必要なのです(まぁHFTとかアービトラージャーとか「相場の流れ」なんて関係ない方々もいらっしゃいますが…(^_^;))。
そのための努力がしっかりと出来ていると「自信(Confidence)」が生まれます。それが二つ目の「C」です。
どんなにポジションが大きくても履き違えてはいけません。「自分で相場を動かす」「相場を力でねじ伏せる」「自分で相場を仕掛ける」なんてのは「自信」ではなく「過信」です。一見、カッコいいように思えるかもしれませんがそんなものは傲慢でしかない。
相場は自然と同じ。畏怖の念を忘れず謙虚に接しなければいつか思い知らされることになるでしょう。徹底的に相場を学び、調べ、研究し、考える。その中で見えてくるものがあったとき、その努力が「自信」につながるのです。根拠のない「自信」ではなく、その努力に裏付けられた「自信」はそう簡単には揺らがないものです。
長期投資において、「この銘柄のこの水準は安過ぎる」と判断して巨額の資金を投じるかのバフェット氏もそう信じるに足る分析や裏付けがあるからそれを実行出来るのでしょう。
「自」分を「信」じることが自信。それだけの分析や努力が裏付けとしてあるから信じられるのです。
勝ち方は人それぞれ。
戦い方も人それぞれ。
ただ強い人はそれだけの裏付けがあり、勝てる自信があるから評価損にも耐えられるし、強い意志を持って戦えるのです。