【トレード】ポジション枠の増やし方
最初から大きなポジションを与えてもらえるディーラーなんていません。
最初は小さな額から初めてそこから増えていく。
どんなに大物ディーラーと言われる人でもそれは一緒です。
自分はちょっと特殊でした。
最初の会社ではいきなり新卒でオプション・ディーラーからのスタート。
そのチームのチーフは比較的寛容にポジションを付与してくれました。
最初は先物(今でいうラージ)一枚で練習。
忘れもしないのはたった一枚の日経平均先物で50万円やられたときのことです。売り気配のまま500円も引かされたときは目の前真っ暗になりました。
新入社員の自分にとっては自分の給料の倍以上をすっ飛ばしたワケで…大変なことをしてしまったと感じたものでした(^_^;)
その頃はまさか未来の自分が毎日千万単位の損益のブレが当たり前になるとは想像もしていませんでしたから(笑)
ま、そんな失敗もありながらではありますが、それでもなんとか毎月プラスでしのぎ、それなりの利益を出せるようになっていきました。そしてオプションの枠、またそのオプション戦略がショート・ガンマを基本にしていたのでそのヘッジのため先物枠プラスアルファを付与してもらいました。そのおかげもあって1年目で毎月百万~数百万の利益は残せるようになりました。
その後、色々とあって転職(【回想録】参照)。最初は現物株で1億円の枠を付与してもらいました。そのとき初めて現物株をまともに触ったのですが、最初の月で初の1千万オーバーの利益を出せました。すっかり楽しくなってしまい現物株でいきたいなと思い始めたところで、そこのチーフから「お前には先物をやらせたい」の天の声。
そこからなんと先物一枚(想定元本で1千万ちょっと)に戻され、そこからが長かった(T_T)
ムチャクチャ厳しい人だったのでその後なかなか枠が増えることはなく、毎月これでもかと利益を出してお願いしても枠を増やしてもらえない。
NYダウの700ドル安を滅多にしないオーバーナイト・ショートで取り、日経平均先物で880円グチ抜いて初めて2枚に増えました(笑)
その頃にもっとやりたい、もっとやれるという欲求が溜まりに溜まったのでしょうね。そして何より「地力」をトコトン身につけさせられたのだと思います。そしてポジション枠を勝ち取るとの難しさ、その責任の重さを叩き込まれました。
そこからはトントン拍子にポジションは増えていきました。
その後、一ディーラーとしてチームから離れ、それまでに積み上げた地力が功を奏したのか、月2千~3千万程度の利益を取れるようになるまでには比較的容易にいきました。でもそこからが簡単ではなかった。
ポジション増やしてはもらっても、その分損益のブレも大きくなる。その頃の自分が心がけていたことは基本的に自分のキャパの120%程度のチャレンジを続けることでした。何度も損益のブレにメンタルが振らされる。でもチャレンジを続けなければ成長はない。何度もそれを繰り返しながら「攻める」気持ちを失わないように、でも「コントロール」を失わないように、自分に言い聞かせながらポジション許容度を増やしていきました。
でもある段階まで来た時。
その会社ではこれ以上、自分は成長することが出来ないと確信するに至りました。月間9千万円まではいくものの億の壁を越えられない自分。月間平均三千万程度の利益でトップだエースだと言われ、ぬるま湯に浸かっているような状態。さらにはその会社のディーリングが弱かったために自分が儲かっていても全体の損益状態によってトレードを制約されてしまう。「攻めない」理由がそこにはあり、自分に言い訳が出来てしまう、「楽」が出来てしまう環境でした。
「ここにいてはダメだ。自分の成長はここで止まってしまう。」そう確信し、自分よりすごいと思えるディーラーがいる会社にいこうと決意しました。自分より年下ですが、素晴らしいパフォーマンスを上げているディーラーがいました。彼にメールを送り、その会社に移籍を決めました。
その後は彼の存在に引っ張られながら、再度「攻める」姿勢を取り戻すことが出来ました。毎月億の勝負が出来るようになったのは彼の存在があったからだと思います。それでも月間トップにはなかなかさせてもらえませんでしたが(笑)
少なくとも「自分の限界」を自分で決めてしまって、チャレンジしなくなればそこでディーラーとしての成長は終わりです。それでいいなら構いませんが、せっかく夢を見られるこの仕事についているのにチャレンジしないのってもったいなくないですか?
明日の我が身を案じながら、「攻める」よりも「守る」ことで精一杯の毎日。引き際を考えるベテラン・ディーラーならそれでいいのでしょう。でも若い世代のディーラー達には「攻める」気持ちを持ち続けて欲しいと願っています。
「コントロール」を失わずに「攻め続ける」ことはとても難しいことです。それをやり抜くためにはその裏付けとなる「努力」が必要です。それは忘れずにいてください。
まぁ立場が変わってポジション枠を付与する側になった自分としては、みんなからの枠要請はいつも悩ましい問題なんですけどね(^_^;)
限りあるポジション枠をどう最適配分し、より効率的な運用が出来ているヤツに預けるのか?
みんなからの要望にどう応えていくのか?
中にはとてもワガママな要求するヤツもいますから(笑)
でもそれぐらいでいいんです。
「枠」を望むということは、そいつがもっと稼げる、稼ぎたい、成長出来ると自分を信じている証拠なのですから。
夢を追いかける後輩達の姿に頼もしさと期待を感じていますから。
最初は小さな額から初めてそこから増えていく。
どんなに大物ディーラーと言われる人でもそれは一緒です。
自分はちょっと特殊でした。
最初の会社ではいきなり新卒でオプション・ディーラーからのスタート。
そのチームのチーフは比較的寛容にポジションを付与してくれました。
最初は先物(今でいうラージ)一枚で練習。
忘れもしないのはたった一枚の日経平均先物で50万円やられたときのことです。売り気配のまま500円も引かされたときは目の前真っ暗になりました。
新入社員の自分にとっては自分の給料の倍以上をすっ飛ばしたワケで…大変なことをしてしまったと感じたものでした(^_^;)
その頃はまさか未来の自分が毎日千万単位の損益のブレが当たり前になるとは想像もしていませんでしたから(笑)
ま、そんな失敗もありながらではありますが、それでもなんとか毎月プラスでしのぎ、それなりの利益を出せるようになっていきました。そしてオプションの枠、またそのオプション戦略がショート・ガンマを基本にしていたのでそのヘッジのため先物枠プラスアルファを付与してもらいました。そのおかげもあって1年目で毎月百万~数百万の利益は残せるようになりました。
その後、色々とあって転職(【回想録】参照)。最初は現物株で1億円の枠を付与してもらいました。そのとき初めて現物株をまともに触ったのですが、最初の月で初の1千万オーバーの利益を出せました。すっかり楽しくなってしまい現物株でいきたいなと思い始めたところで、そこのチーフから「お前には先物をやらせたい」の天の声。
そこからなんと先物一枚(想定元本で1千万ちょっと)に戻され、そこからが長かった(T_T)
ムチャクチャ厳しい人だったのでその後なかなか枠が増えることはなく、毎月これでもかと利益を出してお願いしても枠を増やしてもらえない。
NYダウの700ドル安を滅多にしないオーバーナイト・ショートで取り、日経平均先物で880円グチ抜いて初めて2枚に増えました(笑)
その頃にもっとやりたい、もっとやれるという欲求が溜まりに溜まったのでしょうね。そして何より「地力」をトコトン身につけさせられたのだと思います。そしてポジション枠を勝ち取るとの難しさ、その責任の重さを叩き込まれました。
そこからはトントン拍子にポジションは増えていきました。
その後、一ディーラーとしてチームから離れ、それまでに積み上げた地力が功を奏したのか、月2千~3千万程度の利益を取れるようになるまでには比較的容易にいきました。でもそこからが簡単ではなかった。
ポジション増やしてはもらっても、その分損益のブレも大きくなる。その頃の自分が心がけていたことは基本的に自分のキャパの120%程度のチャレンジを続けることでした。何度も損益のブレにメンタルが振らされる。でもチャレンジを続けなければ成長はない。何度もそれを繰り返しながら「攻める」気持ちを失わないように、でも「コントロール」を失わないように、自分に言い聞かせながらポジション許容度を増やしていきました。
でもある段階まで来た時。
その会社ではこれ以上、自分は成長することが出来ないと確信するに至りました。月間9千万円まではいくものの億の壁を越えられない自分。月間平均三千万程度の利益でトップだエースだと言われ、ぬるま湯に浸かっているような状態。さらにはその会社のディーリングが弱かったために自分が儲かっていても全体の損益状態によってトレードを制約されてしまう。「攻めない」理由がそこにはあり、自分に言い訳が出来てしまう、「楽」が出来てしまう環境でした。
「ここにいてはダメだ。自分の成長はここで止まってしまう。」そう確信し、自分よりすごいと思えるディーラーがいる会社にいこうと決意しました。自分より年下ですが、素晴らしいパフォーマンスを上げているディーラーがいました。彼にメールを送り、その会社に移籍を決めました。
その後は彼の存在に引っ張られながら、再度「攻める」姿勢を取り戻すことが出来ました。毎月億の勝負が出来るようになったのは彼の存在があったからだと思います。それでも月間トップにはなかなかさせてもらえませんでしたが(笑)
少なくとも「自分の限界」を自分で決めてしまって、チャレンジしなくなればそこでディーラーとしての成長は終わりです。それでいいなら構いませんが、せっかく夢を見られるこの仕事についているのにチャレンジしないのってもったいなくないですか?
明日の我が身を案じながら、「攻める」よりも「守る」ことで精一杯の毎日。引き際を考えるベテラン・ディーラーならそれでいいのでしょう。でも若い世代のディーラー達には「攻める」気持ちを持ち続けて欲しいと願っています。
「コントロール」を失わずに「攻め続ける」ことはとても難しいことです。それをやり抜くためにはその裏付けとなる「努力」が必要です。それは忘れずにいてください。
まぁ立場が変わってポジション枠を付与する側になった自分としては、みんなからの枠要請はいつも悩ましい問題なんですけどね(^_^;)
限りあるポジション枠をどう最適配分し、より効率的な運用が出来ているヤツに預けるのか?
みんなからの要望にどう応えていくのか?
中にはとてもワガママな要求するヤツもいますから(笑)
でもそれぐらいでいいんです。
「枠」を望むということは、そいつがもっと稼げる、稼ぎたい、成長出来ると自分を信じている証拠なのですから。
夢を追いかける後輩達の姿に頼もしさと期待を感じていますから。