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【ビジネス】続・市場の変化に対応するために

市場の変化に適応していくために様々な課題がある。
個人で変えられることもあれば、異なる規制によって変えようがないこともある。

取引所が24時間化、市場がグローバル化、海外市場へのアクセスが可能になっていく中で、「在宅取引」はなんとか実現しなければいけない現場にとっての課題の一つ。

個人は当然ながら家で好きな時間に好きな商品を取引できる。
外資系証券においてもAuthorized Traderという制度があり、社外からの取引を認可されていた。
一方、我々は2005年あたりまでは夜間に社外でも取引をしていた。ただそれは携帯電話による売買で、コンファメーションが朝に届いて初めて損益状況やリスクを分かるような状態だった。これは確かに管理が出来ていないと言われてもしかたのない状態だ。
しかし、今はDMAも普及し、リアルタイムに損益状況やリスクを把握・管理出来る。様々な制御も可能だ。

よく言われるのが「目視での監視」。それは法律で定められていることではないし、目視で見ていたって「どのキーボードを押しているか?」なんて見えはしない。
それが何故かコンプライアンス遵守の必要条件であるかのように言う人が多い。
なぜ証券ディーラーだけが性悪説で見られ、目視での監督下でなければ取引を認められないのだろう?
金融庁の検査マニュアルには在宅ディーリングはリスクを抑制して行われるべきであると記述されているのに…。
そんなところから変えていかなければいけない。

夜間市場の創設自体は賛成だ。
ディーラーにアンケートしてもやれる環境があればやりたいという声は多いし、個人のニーズはより高いだろう。
それに対応するコストを考えると割りが合わないという声も多いけれど、まず優先されるべきは市場参加者のニーズだろう。
そもそもニーズがないのなら話は別だけれど…(笑)
それがあるならば対応するのは取引所や証券会社の責任であると思う。
ただ規制や現実的ではない監視体制を要請しながらそれに対応をしろと言われれば…それは現場を無視した話と言わざるをえない。

現場の声に耳を傾けて、どうすれば少ない負担で対応を実現できるのか?建設的な議論をしていきたいと思う。

それがあるならば対応するのは取引所や証券会社の責任であると思う。
ただ法的根拠のない過剰な規制や現実的ではない監視体制を要請しながらそれに対応をしろと言われれば…それは現場を無視した話と言わざるをえない。

現場の声に耳を傾けて、どうすれば少ない負担で対応を実現できるのか?建設的な議論をしていきたいと思う。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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