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【市場雑感】最近ちょっと感じていたこと

投資主体別売買動向をみていて最近ちょっと感じていたこと。
「外国人投資家と年金(信託銀行をそれと仮定しています)が揃って買いに回っている週が増えている気がするなぁ。」
ちょっと過去のデータを引っ張り出して調べてみました。

1999年から年毎に両方買い越しだった週、両方売り越しだった週、売り買いが交錯している週(外国人買いなら信託銀行売り、外国人売りなら信託銀行買い)をカウントして表にしてあります。

1999年についてはITバブル真っ盛りかつ銀行を中心とした持ち合い解消売り全盛期だったのでちょっと参考にならないかもしれませんが、そこを含めても1999年から2013年まで外国人投資家と信託銀行は売り買いがぶつかることが過半を占めていました。
市場のトレンドを作っていたのが外国人投資家動向であり、信託銀行は上がれば売り下がれば買う(GPIFを筆頭に年金は投資配分比率に基づいてそこから大きくかい離しないように運用するため)主体だったのだから当然といえば当然のことです。
ただ今年は安倍政権主導で年金運用の在り方を見直すという機運が高まり、年金が(上向きの)トレンドフォローの動きを示すことが増えてきています。
実際にこうして集計してみると結構珍しい状況になっています。

外国人投資家が買い、年金も買いとなればそりゃ指数も強いのは当然ですね。「国策に売りなし」というところでしょうか。外国人投資家依存度の高い日本市場。彼らが「売ってくる理由」が出てこない限りはついていく他ないというところでしょうか。


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tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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