【市場雑感】マザーズ指数は年初来安値を割れたけど…
米国株式市場が高値を更新する中で、昨日東証マザーズ指数が年初来安値を割り込んできた。
高値近辺にある米国株に比べると日本株の上値の重さが目立つ。
年初来のNYダウ、NASDAQ100、日経平均株価、マザーズ指数の動きを年初を100として比較したチャートを示した。
確かに年初からの日本株のパフォーマンスは米国株のそれに比べると相当悪い。マザーズ指数は特に。
一方でアベノミクス相場が始まってまもなくの2013年年初からの各指数のパフォーマンスを比較したものが二つ目のチャート。
こうしてみるとその見え方は一変する。
アベノミクスへの期待から外国人投資家の買いが一気に拡大し、日本株が大きくオーバーパフォームした昨年。その期待がはげ落ちつつあり、アベノミクス・プレミアムは失われつつある。ただ決して日本株が大きく劣り、日本からどんどん資金が流出するという状況ではない。外国人投資家の昨年ほどの積極性は感じられないが、大きく売ってくる状況にはなく、あくまで大き過ぎたアベノミクスへの期待の反動によるパフォーマンス劣化とみるべきだろう。
アベノミクス相場の理想買いの局面は終わり、ここから上昇できたとしても現実買いの局面と考えるべきだろう。
市場は「期待」で動いているときが最も大きく上げる。
ここから上昇できたとしても、おそらくは昨年前半ほど簡単に儲けさせてくれるような勢いのある上げではないかもしれない。
マザーズ指数が年初来安値を割り込んだという目先の値動きだけにとらわれ、日本株に対して過度な悲観に陥るのではなく、スパンを変えてみてみるとまた違った見え方もしてくるものだ。市場の値動きから一歩引いて俯瞰でみてみることも時として大切だったりする。


高値近辺にある米国株に比べると日本株の上値の重さが目立つ。
年初来のNYダウ、NASDAQ100、日経平均株価、マザーズ指数の動きを年初を100として比較したチャートを示した。
確かに年初からの日本株のパフォーマンスは米国株のそれに比べると相当悪い。マザーズ指数は特に。
一方でアベノミクス相場が始まってまもなくの2013年年初からの各指数のパフォーマンスを比較したものが二つ目のチャート。
こうしてみるとその見え方は一変する。
アベノミクスへの期待から外国人投資家の買いが一気に拡大し、日本株が大きくオーバーパフォームした昨年。その期待がはげ落ちつつあり、アベノミクス・プレミアムは失われつつある。ただ決して日本株が大きく劣り、日本からどんどん資金が流出するという状況ではない。外国人投資家の昨年ほどの積極性は感じられないが、大きく売ってくる状況にはなく、あくまで大き過ぎたアベノミクスへの期待の反動によるパフォーマンス劣化とみるべきだろう。
アベノミクス相場の理想買いの局面は終わり、ここから上昇できたとしても現実買いの局面と考えるべきだろう。
市場は「期待」で動いているときが最も大きく上げる。
ここから上昇できたとしても、おそらくは昨年前半ほど簡単に儲けさせてくれるような勢いのある上げではないかもしれない。
マザーズ指数が年初来安値を割り込んだという目先の値動きだけにとらわれ、日本株に対して過度な悲観に陥るのではなく、スパンを変えてみてみるとまた違った見え方もしてくるものだ。市場の値動きから一歩引いて俯瞰でみてみることも時として大切だったりする。

