【ビシネス】長い8月
今月は部下たちも多くが苦戦気味。
気持ち切り替えるために休みますというのが交代交代で…。
焦らないこと。
損を取り返そうと焦ってみてもしかたない。
焦りからはいいトレードは生まれない。
自分が若手の頃に学んだこと。
相場という世界の中で闘い続けるために必要なこと。
「3つのC」
Control
Confidence
Concentration
なかでもControlは重要だ。
メンタル・コントロール、リスク・コントロール、P&L(損益)コントロール…。
相場で泥沼のように負け続けたり、思うようにいかなくなったとき、その要因の多くが自分と相場のミスマッチよるものであり、そのきっかけは自分自身の中にある。
トレードがうまくいかなくなるとき、大体その前にすごくいい時期があったりする。
若い頃の自分は過去最高益とかすごいいいトレードが出来た翌日に大ヤラレしたりしたものだ(^_^;)
大きな勝ちから生まれた「慢心」「油断」。
それが慎重さを失わせ、相場の変質を慎重に見極めることを出来なくさせてしまう。
そして(本来はとても脆い)「余裕」から安易にリスクを取ってしまう。
最初は小さな負けかもしれない。
でもまだ余裕が残されているから「損を取り返そう」と相場がよく見えていないままに焦ってリスクを取る。
そしてまた負ける。
ちょっと取り返せたとしても見極めが出来ていないまま続けているからどこかでまたそれ以上に負ける。
そしてリズムが狂い始めて「焦り」が生まれる。
特にデイ・トレードなどの短期運用はリズムやメンタルが重要。
いわばスポーツのような側面がある。
理屈っぽい人よりも、元甲子園球児だったり、スポーツやっていたような人の方が成功したりする。
負けが続いたからといって「力」がないわけではない。
苦しいとき、自分の中にある「焦り」とどう向き合うか。
休むのもいい。
相場と距離を取るのも一つの手段。
心の立て直し方は人それぞれでいい。
負けたまま休むのだって実はかなり辛いことを知っているから。
自分はクソ真面目だったから損失出して休んだのは一日だけ。
その一日は忘れるためにとった一日だったのにとても忘れることなんて出来なかったから。
結局、翌日から会社にいき、それまでのトレードを全部見返して(その当時はすべてのトレードを記録して横に一言コメント・反省を入れていた)、損失の額を画面から消し、ロットダウンして小さな金額に抑え、一日たった一回のトレードでもいいから一日一日をプラスで終えることだけを意識するようにして焦りと向き合った。
その頃の自分のデスクには「一トレード一トレードを大切に。一日一日を大切に」と標語みたいなものを張ってあったぐらいだ(笑)
損失の額を考えれば気が遠くなるような忍耐が必要だったけど…(^_^;)
一発逆転狙いでやった方がどれだけ気が楽か…。
確かにそういった人もいた。
それを根性・度胸という人もいた。
でもそれは間違いだとはっきり言える。
何故ならそのお金は自分のお金ではないのだから。
会社のお金や他人様のお金でリスクを取っている以上、そんなギャンブルのようなマネをして取り返しても褒められたものではない。
苦しくても自分の中にある焦りや弱さと向き合い、コントロールを失わないようにしながら取り返してこそ本当のプロなんだと思う。
自分も過去に月間▲6400万円の損失を2度ほど出している。
それでも翌月には取り返すことができた。
自分の中にある焦りと向き合い、金額(リスク)を抑えながら少しずつ取り返しても…だ。
そしてそれが出来たとき、一回り大きく成長できた自分がいたのだと思う。
今、苦しいのは自分がもう一回り成長するための「過程」。
損から逃げず、誤魔化さず、自分の中にある焦りや弱さと向き合い、乗り越えていってほしいと思う。
今の自分は後輩や部下たちの戦いを見守る立場でもある。
戦ってきた過去のある自分だから分かってやれることもあるのだと思いたい。
笑顔でいること、余裕な顔していてやること、話したいときに聞いてやり、受け止めてやること…。
そして信じてやること。
してやれることはそれぐらいしかないのだけれど。
今日がいい一日になりますように!