【ビジネス】規制よりも処分で…
今朝の日経の記事です。
AIJ問題に「契約時の嘘」初適用 監視委、強制調査へ :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/xFfPWw
それでも『3年以下の懲役または300万円以下の罰金』ですか(-_-;)
2000億円とばして、嘘つき続けて多くの人をだまして、大勢の人の老後の生活に大きな傷をつけて、業界の信用を著しく汚して…。
規制ばっかり強化しないで罰則強化が大事なんだけどなぁ。
規制強化は健全な意思をもった人たちの手足まで縛ってしまう。
悪質な人間が違法行為を行った場合、非常に強い罰則を設けることによって悪いことしても得なことはないって状況作る方が大事なんだけど。
ちなみに…(Wikiより)
米国のマドフ事件では…
2009年6月29日、アメリカ地方裁判所はマドフに対して詐欺・資金洗浄などの罪で150年の禁固の刑の判決を下した。
現在、ノースカロライナ州の刑務所で服役中である。
2009年12月には、マドフ受刑者が他の受刑者から殴られ鼻の骨や肋骨を折られるという事件が起きたという。殴った男性はかつてマドフに投資したことがあり、損害を被っていたとされ、柔道の黒帯を持つボディービルダーで薬物犯罪で服役中だったという。
2010年12月11日早朝、ニューヨークの自宅アパートで長男のマークが首を吊って死んでいるのを発見された。この日は奇しくも父親の逮捕から丸2年だった。
しかも聞いた話では民事でマドフは全財産を奪われ、それは資産をだまし取られた被害者たちへの返金(一部でしかないけど)に当てられたらしい。
息子さんは可哀想だけど…。
少なくともこれだけ悪質なことをしたらて数年の服役で済んでしまうのはどうにもおかしな話なんだけどねぇ。
日本はどうしても罰則が甘く、何か問題が起きるとすぐに規制を強化する方向に進んでしまう。
昔、先物でしょっちゅう大口の見せ玉をしていた方が…
『処分されて罰金払っても、それで儲かる金額の方が圧倒的に大きいから…。』
と言ったとか言わなかったとか…また聞きなんで(^^ゞ
そんなことが許される状況じゃいけないんだけどね。
悪いことをしたヤツはそれで儲けた金額以上に奪われ、二度とこの世界に戻れないぐらいの処分でいい。
安易な規制強化は健全な意図で市場に参加している人たちの活力を奪い、金融市場の活性化を妨げ、結果として優秀な人材の海外流出などにつながっている。
悪質な人間はどうしたって存在する。
それをどう排除し、防ぎ、業界・市場を守っていくか?
大きな視点に立って見直すべき時が来ている気がします。
若干、話は変わるけど…
昨日の会議で監査から『発注テスト』について指示を受けた。
本番環境でのテスト発注は一切行わないことと。
聞けば東証さんからの要請らしいが…。
先週木曜日のSQ前日に大量のインデックス注文出して取り消したヤツおったけど、あれがテストだというならさすがにやり過ぎだろうと思う。
市場への影響を最低限に抑える配慮はあってしかるべき。
でもテスト環境以外でテスト発注をゼロにしろと言われたら…それは困るよ(-_-;)
システムのバージョンアップやトラブル発生から復旧後に最小単位で値段の離れたところに発注してテストを行う余地ぐらいは残してほしい。
例えば停電や地震。
場中に発生した場合、復旧後に回線に影響なかったかどうか、ルーターなどは正常に動いているかなどを含めて簡単なテスト発注ぐらいはさせてもらえないとその日は売買できなくなる。
いきなりまともなロットで約定つけろと言われても…ねぇ(^^ゞ
テストというには過当な数量であったり、高頻度であったりすれば問題視されていいと思うけど、市場への影響を配慮し、最低限のものであれば本番環境でも許容されないと現場は困りますよ。
いちいちテストの申請をして、取引所にテスト対応してもらってなんて手続き毎回は踏んでられませんから。
これも極端な数量などでテスト発注とかをやる馬鹿がおって、そいつのせいで普通の感覚で影響を最小限にとどめ、業務をスムーズに遂行するためのテストを行っている人たちまで規制されてしまういい例。
そういう現場無視の規制のかけ方や要請の仕方は勘弁してほしいものだ。