【欧米市場動向】2011/11/30
月末の欧米市場は急騰となった。米国株は2009年以来のラリーとなる+4.23%の急騰となった。
背景にあるのは日米欧の6中銀(米連邦準備理事会(FRB)、カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行、欧州中央銀行(ECB)、スイス国立銀行)がドル資金供給で協調を取り、ドル資金供給について12月5日より適用金利を0.5%引き下げで合意し、ドルスワップ協定も2013年2月1日まで延長を決定したこと。
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_352958
欧州危機問題に対し、欧州のみではなく主要国の中央銀行が協調体制をとったことは市場に強いインパクトを与えた。
米指標もADP+206K(予想+130K)、チャレンジャー-12.8%、シカゴPMI62.6(予想58.5)と総じて強い内容。欧州に関してはユーロ圏財務相が銀行の公的保証で合意との独財務相による発言もあり、全ての材料が市場にとってポジティブに働く形となった。株価が年初来安値圏に沈んでいる中国でも預金準備率の引き下げが発表されたことも支援材料となっている。
欧州株は寄り付きこそ前日比マイナスで始まったが、20時に一回目の急伸。そして先のヘッドラインが流れたところで一気に上昇幅を拡大した。米国市場が始まる前にすでに市場の趨勢は決しており、米国株は寄り付きから大幅上昇。一気に400ドル高まで上げ幅を拡大した後は一進一退の展開となった。日本時間5時頃から引けにかけてジリジリと上昇幅を拡大。MOC(引け成り)での買いもかなり観測された模様でNYダウは12045.68(+490.05)の高値引けとなっている。