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【欧米市場動向】2011/11/17

欧州市場ではスペイン債の入札不調などから同債券が売り込まれる展開となり、6.7%を上回る水準まで利回りが急騰(前日6.4%前後)。その影響もあり、株式市場にも売り圧力がかかっている状態となったが、DAX指数は安値圏では買いも入り大きく崩れるような形にはなっていない。債券も大きく売り込まれた後はSMPのアクティブな買いを受けて反発。全体で4bn程度の買い取りを行ったと観測されている(イ75%/ス24%/ポ1%)。ハンガリーがIMFとの協議を再開したとの報道なども話題となっていた。




その他のヘッドラインは以下の通り。

①メルケル首相が「ECBが欧州問題を解決する必要はない」と仏提案を拒否することになった発言に続いて、EU条約改正について12月8日に発表予定とコメント

②フィッチがイタリアがマーケットアクセスを失えば非投資適格に格差の可能性があると指摘

③ECBからIMFへのローン構想(関係者発言、後に別の関係者が独が却下した構想とコメント)

④Fedブラード総裁がECBの債券購入について「完全にEU協定に抵触」とし、米国への悪影響は限定的との見解(CNBCインタビュー)。




米国市場も欧州市場同様に売り圧力の強い状態ながらNYダウで前日水準で一進一退を繰り返していたが、日本時間2時半頃から急激に下げ幅を拡大。前日に引き続き100ドル超の下落となった(▲134.86ドル安の11770.73ドル)。欧州危機への懸念に加えて米議会が財政赤字削減で合意できないという見方も圧迫要因となった模様だ。




このところ欧州債券市場の不安定さなどの割にユーロが底堅い動きとなっているが、これは欧州金融機関、企業などが資金還流を行っているためという見方がある。実際に欧州銀行の米国資産などがここにきて急減しているという統計もあり、欧州銀行を取り巻く厳しい環境から資産の現金化(ユーロ資産への還流)が進んでいるのは間違いないようだ。SMPの積極的な債券買い取りにも関わらず欧州多重債務国の債券が下げ止まらないのもリスク資産の圧縮(現金化)が活発化していることによる。

まだ不安定な状況はしばらく続きそうだ。

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tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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