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【欧米市場動向】2011/11/09

欧米市場は大幅安。
急激な下落は欧州時間から始まった。
昨日観測が流れていたLCHによるイタリア債のデポジットファクター引き上げ(6.65%→11.65%)が引き金を引いた。
それにより
①銀行が保有する妙味が低下し業者の流動性確保にもコストがかかり、イールドプレミアム上昇
②イタリア債がデュレーションプロダクトではなくクレジットプロダクトという扱いにシフト
という事態を引き起こし、イタリア債急落を招いた。
イタリア債利回りは危険水域とされる7%を一気に超えてしまった(7.226%)。SMPによる買い取りは継続しているものの、その動きを緩める程度の効果しか発揮できていない。

 


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欧州株は寄り付きこそプラス圏で始まったものの、イタリア債の急落が市場を圧迫して18時過ぎ(日本時間)から急落。DAX指数(独)はわずか2時間の間に200ポイント以上も下落しセンチメントは一気に悪化した。20時以降は安値圏でのこう着。

 

 

ヘッドラインとしては
「イタリアは必要があればEFSF利用を検討すべき」との独財務相発言があったが、イタリア自身がEFSFの18%を担っていることを考えると、EFSF自体の限界を感じる面もある。

 

 

米国株は▲200ドルを上回る大幅安で寄りついた後、3時(日本時間)ぐらいまでは安値圏こう着。それ以降に再度下げ幅を拡大する形となり▲389.2ドル安の急落となった。

 

 

イタリア債の下落があまりにも急で市場は大きく動揺している。欧州各国の債券の動きをみると「安全」として買われたのはドイツ債のみ。これまでこういった局面で同じように買われていたフランス債は売られている。

 

 


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EU3位の経済規模を誇り、債務残高も独仏を上回るイタリアへの懸念。火はギリシャから一番燃え移ってほしくないところへと広がりつつある。

 

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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