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【ビジネス】厳しいですね

マーケットは非常に厳しい状況を迎えつつあります。



そんな中で中堅証券の一社がディーリング業務撤退という噂を耳にしました。

他の証券でも検討中の会社があるという話はいくつか聞いています。



下期からそういったことが増えてくると予想はしていましたが、予想以上に早い…そんな印象です。



もちろん稼げないのはディーラーに問題がある。

収益を上げるのが仕事なのだから、言い訳はできません。



一方で、ただディーラーが稼げないことをマネジメントが責めるだけでいいのか?

ちょっと疑問です。



ディーラーはあくまで戦場で戦う兵隊です。

その兵隊が戦いやすいような環境を整備するのはマネジメントの仕事。

そして市場の変化に適応しうる環境を作り、兵隊がより戦いやすいようにしなければならない。



東京時間に動きが乏しくなり、HFTの台頭により、手動による短期運用はかなり難しくなっているのは明らかです。

市場環境は大きく変わろうとしている。



にも関わらず、コンプライアンスもリスク管理もシステムに依存しきり、そのシステムが対応してくれないから出来ないとか、お金かかるから出来ないとか、そんなことばかり言っている会社が多いのが現状です。



兵隊が戦いやすいように戦略を練るのがマネジメントの仕事。

時間軸の多様化や対象商品の多様化は、市場の変化に適応するためには必要な努力なのです。



結局、そういったマネジメントの対応・決断の遅れから、日系証券のディーラーは昔変わらず同じ日計りに偏った運用を続けることになり、結果として収益が低迷し、そして撤退していく。



開国によって高性能の銃火器を持った海外勢が攻めてきているのに、いつまで刀で対抗させようというのでしょうか?



もちろん過剰な規制や管理を強いている監督官庁にも、機動的な運用が出来なければ収益が低迷し、結果参加者が減少し、市場の衰退につながっていくということを理解してもらわなければなりません。



儲からないことをただ相場のせいやディーラーのせいにするのではなく、マネジメント側にももっと考えるべきこと、対応するべきことがあるのだということに気づかなければいけないのではないでしょうか?



一部の監督サイドの方には、証券自己がアルゴを使うことや、SORを使うことをいかがなものか?と言う方がいらっしゃるようです。

でも時代が変わったのです。

電話がなかった時代。そしてようやく電話が出来たとき、それを使うことを規制するのはおかしな話です。

電話からインターネットへの変化もそう。

時代が変わり、環境が変わろうとしているのです。

それに対応しなければ、生き残れないのです。

日本の会社、運用者をつぶしたいのならそれでもいいですが、もう少し大きな視点に立って、日本の活力を取り戻すために何が必要なのか、そうでないのかを考えてほしいものです。



正直、もう間に合わないかもしれない…と感じることが多い今日この頃です。

でも日本の運用者、運用ビジネスを活性化させることが、日本にある大きな資源ともいえる個人金融資産の活性化にもつながるのだと信じています。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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