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【相場雑感】日本時間でやる意味あんの?

しがないディーラーのブログ




このグラフは日経平均先物の日中取引だけの値動きをプロットしたものです。

期間は6月27日~7月12日。

6月27日の終値は9590円。

この期間中の高値は10200円。

そして現在は9920円。

つまり610円値上りして、そこから280円ほど下落しているのです。



にも関わらず…

日中の寄りつきから引けまでの値動きだけでみると上昇トレンドの期間ですら、ジリ安のパターンが続いて▲160円まで下落。7月6日のザラ場上昇のおかげでなんとかマイナスを埋めかけたものの、寄りつき買って引けで売るという行為を続けていると600円も上昇するような上昇相場でもヤラレです。



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一方で、こちらが夜間の値動きだけをプロットしたもの。

どちらがまともに動いているかは一目瞭然。

日本時間でやる意味がどんどん薄れている。

この傾向は2005年あたりからどんどん強くなってきています。



値動きが乏しく、出来高も少ない。

板だけが妙に分厚くなり、板を作ってるヤツ次第で10円20円のひっくり返しの応酬。



『相場を取る』『トレンドを取る』

という運用は日本時間の日計りではほぼ不可能です。

結果、一カイ二ヤリの板張りしかやりようがなくなるが、そういった手法ではHFTやコロケーションを使っている方が優位。



結果として地場証券のように、旧来のやり方でしか運用していないところは追いつめられる。

オーバーナイトを積極的に活用するしかないが、夜間のヘッジ手段を持たせずにオーバーナイトリスクをバンバン取らせることも出来ない。

このまま東京時間の市場価値の低下とともに、消えゆくだけの存在になるのかどうか。



夜間取引やアルゴの活用など、地場証券のディーリングは生き残るために自らを変えていかなければいけない。

2007年末にかけて、自分は所属証券の上司にディーリング部の改革案を提出したことがあります。



時間軸の多様化、運用対象商品の多様化、そういった適応力・機動力が保てないのならば、運用子会社を作りファンド化も含めて在り方を変えていかなければ、恐らく追い込まれていくだけだと…。



そのときは上司にもそれだけの危機感がなかったし、管理部門も非協力的で前にはなかなか進まず、自分はリーマン・ショックを前にある出来事をきっかけに退職をしました。



そして地場証券を取り巻く環境は…残念だけど、その当時想像した通りになっていってしまっています。

間に合わないかもしれない。

でも変わらなければ生き残れない。

ならギリギリまで努力していこうと思う。



日本の運用者がもっと自由に、大きなフィールドで戦っていけるように。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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