【相場雑感】今日のポイント
ムーディーズがRBSやロイズなど英金融機関14社の格付け見通しを引き下げ方向で見直すを発表した。加えて、ギリシャが債務再編を行えば、実質的なデフォルトに相当することとなり、同国は資本市場での資金調達が長期に渡り不可能になると指摘。ECBに依存せざるをえなくなるだろうとの見解をしめした。
ただCDSなど債券市場の動きを見る限り、この影響はほとんど出ていない。フィッチなどが既に同じようなコメントをしており、市場は織り込み済みというとこだろうか。
欧州株は昨晩のNY市場の小幅反発を織り込んでいなかったこともあり、リバウンドから始まったが、その戻りは鈍かった。
米国株式市場も小幅反発でのスタートとなったものの、結局下落して終わっている(▲25.05ドル安)。これで3日続落。
4月中旬に生じた調整局面では75日移動平均線あたりがサポートとなって切り返した。今回同水準(12324ドル)まで下落。ここで踏みとどまれるかが焦点となりそう。ここを割り込んでくるとちょっと怖い下落になる恐れも。
ナスダックはすでに割り込み、100日線(2763.8)も割り込んでいる。4月18日の安値2706.50を割り込むと下値切り上げの形が崩れる。
新築住宅販売は前月比で増加はしたものの、水準は低いまま。今年2月に統計開始以来最低の27万8000戸まで落ちこみ、3月に30万1000戸、そして4月32万3000戸と回復傾向にはあるものの、住宅市場の低迷は払しょくできず市場の反応は鈍かった。経済指標は1勝1敗でニュートラルかな。
原油などの商品はGSやMSの原油相場見通し上方修正もあって堅調だったものの、株式市場はそれに反応しきれない。それでも個別銘柄をみると商品市場堅調の影響は出ている。シェブロンやエクソンモービルがダウをサポートしている格好。
日本株も原油高がポジティブに働くセクター(素材関連など)に限られた物色が起きるかも。
欧州株は23時(日本時間)以降の下落が目立っている。DAX指数も7200回復までいっていたが、そこから50以上も反落(△29.14)。かろうじて前日比プラスは維持したものの、米国株はその時点の水準よりも下落しているので、今夕の欧州株は軟調なスタートが予想される。なんとか下げ止まりの兆しをみせてはいるものの、ここからのユーロの動きがポイントになるかな。
日本株ADRはマチマチ。アドバンテストやソニー、トヨタあたりがしっかりだけど、持続するかなぁ?
メガバンクがちょっと弱めな印象。ただこれもマチマチ。
日本株は今日明日が正念場になりそう。
4月19日につけた安値9405.19円(先物は9380円)を割り込んでくるとちょっと厳しい。TOPIXはすでにその水準を割り込んでいる。下に崩れると…。
クレディ・スイスはそれほど積極的ではないものの、どちらかといえばショート・バイアスを続けている。
9400円割れの動きが出たときにトレンド・フォロワーの売りが出てくるかどうか?
立花センセが大暴れしているんで、日計りではそっちも警戒が必要。
1000枚~2000枚単位の分かりやすい玉ながら、流動性の枯渇したこの市場であれだけ板出されると、動きが止まる…(-_-;)
逆に向かってたら、スゲー疲れる相手だ。
ただ昨日の手口でハッキリとしたように日計ってくる可能性が高いから、パターンはある程度読みやすいかな?すぐに慣れるでしょ(^^ゞ
あと注意しておきたいのは三菱UFJ証券の先物買い。今週に入り225とTOPIXを連日の買い越しをしている。結構ポイントになるところかもしれない。
今週はファンド勢のポジション調整の動きが出やすい半面、投信設定もある。
今日は野村の『野村日本スマートシティ投資』。募集金額は1200億円。このところ株式投信は不人気なんでお金はそんなに集まっていないと思われるが、天下の野村さんが販売会社なのでちょっと注意が必要。
短期的なリバウンドで9500円台回復、そして維持できないと次の下落がちょっと怖いところ。ここからの下落は短期調整の域にとどまらず、震災後安値8227.63円→10017.47円の上昇に対する中期的な調整局面入りを意味する。その調整は最小で9333.74円、最大で8911.33円までのものに発展する恐れもある。
出来高も低迷しており、ダウンサイドにもそれほど強いトレンドが発生するとは思えないし、まだそのシナリオをメイン・シナリオとするには時期尚早だけど、頭の隅には置いておいた方がよさそうだ。
mixiの方ではちょいちょいアップしますが、こっちはちょっと使いづらいんでたまに更新って感じになっちゃってます^_^;
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