【回想録】新人の頃①
チーフは厳しい人だった。
近寄り難いオーラがあり、場中は四六時中怒っている感じ。
当時は大証の先物オプションもSIMEX(限SGX)も場電を通して立会場に注文を出す。
場電(ライン・ハンドラー)がどんくさいと約定が遅れる。
チーフはしょっちゅうキレていた(-_-;)
受話器叩きつけるわ、ボールペン投げるわ…。
日系証券ながら、裁定取引のチームを立ち上げた凄腕。
聞いた話では『アジアの虎』なんて異名をとっていたらしい…。
収益もトップレベル。
毎回、社長賞候補。
四人の席にパソコン、モニターがズラリと並ぶ。
『エライところに来てしまった…。』
パソコンもロクに触ったことがない。
英語も数学も苦手。
本音は『無理』って思ってた。
みんなスゲェ頭いいんだろうな…。
まだWindows3.1の時代だ。
必死に勉強した。
でも全然足りない。
睡眠時間は2~3時間あるかないかの日々が続いた。
ディーリングは先物1枚からのスタート。
初めて注文出したときの緊張感。
勝ったときの喜び。
自転車ロードレースをしていた頃に感じていたものと同じだった。
むちゃくちゃ面白くて、あっという間に夢中になっていた。
ある程度基礎的な知識はなんとか、と思った2ヶ月が経った頃。
チーフ:『お前にオプションやらせるから、1週間でExcel使いこなせるようになれ。』
次の敵はパソコンだった…。
次から次へとかけられるプレッシャーの嵐。
ある日、他のチームの課長さんがオレにこう言った。
『お前ももって半年やな』
俺の前に何人もの人が他部署から引っ張られてはつぷれていったらしい。
チーフが新卒を欲しがったのは、散々色んな部署から引っ張った結果、失敗が続いたため、どうせなら今度は色がついてないヤツでやってみるか、という結論に至ったかららしい。
けっこう半端じゃない努力をしていたつもりだが、チーフの要求するレベルは常に遥か上。
オレは自分の限界を超える必要があった。
能力的にも、精神的にも、肉体的にも。
でも自転車を通じて得た強さがこのとき自分を支えてくれた。
朝6時に出社。
夜は23時から24時近くまで会社に残り、仕事に勉強。
帰りの電車では、酔っぱらいに囲まれながら、本を読んでお勉強。自宅でもExcelの勉強やオプションの勉強をしていた。
今でもかなり睡眠時間は短い方だが、この時期はホントに睡眠時間は短かった。
近寄り難いオーラがあり、場中は四六時中怒っている感じ。
当時は大証の先物オプションもSIMEX(限SGX)も場電を通して立会場に注文を出す。
場電(ライン・ハンドラー)がどんくさいと約定が遅れる。
チーフはしょっちゅうキレていた(-_-;)
受話器叩きつけるわ、ボールペン投げるわ…。
日系証券ながら、裁定取引のチームを立ち上げた凄腕。
聞いた話では『アジアの虎』なんて異名をとっていたらしい…。
収益もトップレベル。
毎回、社長賞候補。
四人の席にパソコン、モニターがズラリと並ぶ。
『エライところに来てしまった…。』
パソコンもロクに触ったことがない。
英語も数学も苦手。
本音は『無理』って思ってた。
みんなスゲェ頭いいんだろうな…。
まだWindows3.1の時代だ。
必死に勉強した。
でも全然足りない。
睡眠時間は2~3時間あるかないかの日々が続いた。
ディーリングは先物1枚からのスタート。
初めて注文出したときの緊張感。
勝ったときの喜び。
自転車ロードレースをしていた頃に感じていたものと同じだった。
むちゃくちゃ面白くて、あっという間に夢中になっていた。
ある程度基礎的な知識はなんとか、と思った2ヶ月が経った頃。
チーフ:『お前にオプションやらせるから、1週間でExcel使いこなせるようになれ。』
次の敵はパソコンだった…。
次から次へとかけられるプレッシャーの嵐。
ある日、他のチームの課長さんがオレにこう言った。
『お前ももって半年やな』
俺の前に何人もの人が他部署から引っ張られてはつぷれていったらしい。
チーフが新卒を欲しがったのは、散々色んな部署から引っ張った結果、失敗が続いたため、どうせなら今度は色がついてないヤツでやってみるか、という結論に至ったかららしい。
けっこう半端じゃない努力をしていたつもりだが、チーフの要求するレベルは常に遥か上。
オレは自分の限界を超える必要があった。
能力的にも、精神的にも、肉体的にも。
でも自転車を通じて得た強さがこのとき自分を支えてくれた。
朝6時に出社。
夜は23時から24時近くまで会社に残り、仕事に勉強。
帰りの電車では、酔っぱらいに囲まれながら、本を読んでお勉強。自宅でもExcelの勉強やオプションの勉強をしていた。
今でもかなり睡眠時間は短い方だが、この時期はホントに睡眠時間は短かった。
色んな意味で限界を超えたところで日々を過ごしていた。
安月給だけど、残業代つかないけど、そんなこたぁどうでもよかった。
好きな仕事に巡り会えた。
『ぜってー負けない。』
頭にあったのはただそれだけだった。