FC2ブログ

【コラム】フィスコ『週刊展望』今週のワンポイント~オプション取引⑩

フィスコ『週刊展望』今週のワンポイント(2001年)より


オプション リスク・パラメータ

べガ

 ベガとは、ボラティリティが1%動いたときにオプションのプレミアム(価格)がどれだけ変化するのかを示す数値です。オプションの売買で利益を上げていくためには、単純に相場の変動を読むだけではなく、時間的価値の減少(ポジションを取るタイミング)、そして現在のボラティリティの変化について考えていかなければなりません。現在のオプション・プレミアム(価格)が安いのか、高いのか、それを示しているのがボラティリティと言い換えることもできます。

 相場上昇を見込んでアウト・オブ・ザ・マネーのコール・オプションを買い、相場が予想通りに上昇しても全く儲からないで終わってしまうこともあるのです。ボラティリティが高い(オプション・プレミアムが割高な)ときに買ったために、ボラティリティの低下によるプレミアム下落、さらに時間的価値の減少が追い討ちをかける形で相場上昇による利益分を打ち消してしまったのです。こういったことは実際に珍しいことではありません。

 一般的に相場が荒っぽい動きをしているときにボラティリティは上昇し、もみ合い相場ではボラティリティは低下します。またボラティリティは相場下落のときに、より上昇しやすい傾向があります。これは機関投資家などが保有ポートフォリオの下落リスクを回避するためにプット・オプションを買い、ヘッジ(リスク回避)をかけてくるためです。こういったボラティリティの特徴などを考慮しながらオプション戦略を練っていかなければなりません。

 下のグラフに出ているように、残存期間が長ければ長いほどベガは大きくなります(ボラティリティの変化による影響を受けやすい)。またアット・ザ・マネーで最大になるという特徴もあります。言い換えれば、残存期間が長ければ長いほど、そしてアット・ザ・マネーのオプションが最も時間的価値を持っているということになります。


しがないディーラーのブログ


フィスコさんのコーナーで書いたのはここまでです。

もう10年も前に書いたものなので、多少の追記をしたぐらいでそのまま転載してきました。


理由は、今回の暴落によって個人投資家の多くがありえないような巨額損失を出してしまったことがとても残念だったからです。

証券会社サイドももっとガンマリスクについてしっかりと考えたうえでストレス・テストを行っていればこんなことにはならなかったのではないかと思います。


オプションが怖いものではなく、そのリスクを知らない(もしくは安易に考える)ことがリスクなのだということを伝えたいと思っています。


そして少しでも取引参加者の皆さんにオプションを理解し、相場を考えること、そこでオプションを使って運用することを楽しんで欲しい。

そう願っています。


で、次回からは…

限定記事に切り替えさせていただきます(あんまり無償でなんでも出していると、それを生業にしている方々に文句言われそうなので(^^ゞ)。

ここまで解説してきたオプションのシミュレーションやリスク・パラメータ、損益予想をどうやってExcelを使って算出するかを書いていきたいと思います。

転載ではないので、少し更新に時間がかかるかもしれませんが…(^^ゞ



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR