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【コラム】フィスコ『週刊展望』今週のワンポイント~オプション取引⑦

フィスコ『週刊展望』今週のワンポイント(2001年)より


オプション リスク・パラメータ

前回の解説でデルタ、セータという言葉が出てきました。今回はそういったオプションのリスク・パラメータについて解説していきましょう。

デルタ
 現指数の価格変動に対して、オプション価格(プレミアム)がどの程度変化するのかを示す数値です。例えば、デルタが0.4のオプションの価格(プレミアム)は、日経平均株価(現指数)が100円上昇した場合、40円上昇することになります。
(例)
 現指数の変動幅(100円)×デルタ(0.4)=40円

 オプションのデルタはアウト・オブ・ザ・マネーであればあるほど0に近づき、アット・ザ・マネーで0.5、そしてイン・ザ・マネーになればなるほど1に近づいていきます(※デルタの変化)。先物(先物のデルタは基本的に1)を買った場合、日経平均株価が上昇した分だけ、先物価格も上昇するのですが、オプションの場合はそうではないのです。日経平均株価が300円上昇しても、そのオプションの上昇幅はそのデルタによって異なり、現指数と同じように上昇する訳ではないということを理解しておかなければなりません。それを示してくれるのがデルタなのです。

買いの場合、コール・オプションのデルタはプラス、プット・オプションの場合はマイナスになります。売りの場合はその反対です。デルタがマイナスということは、現指数が上昇すれば、そのオプションのポジションは損失となります。つまりそのデルタ分だけ(現指数を)「売って」いることになるのです。
では、複数のオプションを保有していた場合、デルタはどうなるのでしょうか?実際に計算してみましょう。

(例1)
デルタ0.5のコール10枚、デルタ▲0.3のプット20枚を買い建てた場合。
(計算式) 0.5×10+▲0.3×20=▲1
 
(例2)
デルタ0.3のコール20枚、デルタ▲0.4のプット20枚を売り建てた場合。
(計算式) 0.3×▲20(※)+▲0.4×▲20=2
 (※)この場合、売り建てているためマイナスとなる

 複数のオプションを組み合わせた場合でも、このようにトータルでのデルタを計算することで、指数の方向性に対するポジション・リスクを明確にすることができます。


しがないディーラーのブログ


※デルタの変化
重要なのはそのオプションのデルタは一定ではないということです。指数の変動とともにデルタの値は変化します。その変化を示すリスク・パラメータが『ガンマ』です。
オプションでポジションを組成するとき(特に売り)、このガンマをいかにコントロールするかが最も重要になります。
リスク管理においてもこのガンマが一番重要かつ怖いものなのです。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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