【コラム】フィスコ『週刊展望』ワンポイントより~オプション取引②
フィスコ『週刊展望』今週のワンポイントより(2001年)
損益分岐図
先週、『コールの買い』の損益分岐図について解説しました。今週はその他の『コールの売り』『プットの買い』『プットの売り』について解説してみましょう。下のグラフはそれぞれの損益分岐図です。全て権利行使価格は10000円、プレミアム(オプション価格)は300円と仮定します。
コール買い
利益無限・損失限定。最初に支払うプレミアム300円が最大損失額となる。その後は株価がいくら下がっても損失が増えることはない。10300円を超えてくれば、利益は拡大していき、株価が上がれば上がるほど利益は拡大していく。
コール売り
利益限定・損失無限。最初に支払うプレミアム300円が最大利益額となる。その後は株価がいくら下がっても利益が増えることはない。10300円を超えてくれば、損失は拡大していき、株価が上がれば上がるほど損失は拡大していく。
プット買い
利益無限・損失限定。最初に支払うプレミアム300円が最大損失額となる。その後は株価がいくら上がっても損失が増えることはない。9700円を割れてくれば、利益は拡大していき、株価が下がれば下がるほど利益は拡大していく。
プット売り
利益限定・損失無限。最初に支払うプレミアム300円が最大利益額となる。その後は株価がいくら上がっても利益が増えることはない。9700円を割れてくれば、損失は拡大していき、株価が下がれば下がるほど損失は拡大していく。
以上がそれぞれのオプションの損益分岐図に関する説明です。あえて同じ言い回しを使っていますので、それぞれの違いについてよく比べてみて下さい。