【相場雑感】アルゴリズム・トレーディング
昨日、14:30過ぎから225先物(ラージ)に9枚ずつ18秒おきに買いが入り続けました。
30分間で恐らく900枚の注文執行だったと思われます。
この注文の執行方法は『TWAP(時間分散型戦術)』と呼ばれるもの。
アルゴリズム・トレーディングといって様々なものがあります。
大きく、
トレーダーが注文執行を効率的に行うために、人海戦術でさばいていたものをシステムにより自動化するところから始まったもの。
より積極的に売買を自動的に行い、利益を追求するもの。HFT(超高速売買)などはこちらに分類されます。
一般的なアルゴは外資系証券などのブローカーならばほとんど自社で持っており、その顧客はそれを利用することが可能です。
DMA(顧客が直接使用する端末)でブローカーを選び、発注方法を選択するときにアルゴを選び、どの戦術で執行するかを決めて発注を行うだけです。
アルゴに強いとされる某欧州系証券のものを参考にして、基本的なものを紹介したいと思います。
時間分散型
『VWAP-Volume Weighted Average Price(時間分散型戦略)』
市場VWAP(加重平均価格)に近い執行を行うことを目的にしている。過去の取引データ(終日であれば寄りつきに何%、何時から何時に何%、引けに何%などの出来高)を元にそれに合わせて注文執行を自動的に行う。
『TWAP-Time Weighted Average Price(時間加重平均価格)』
指定された時間に注文を均等に分割し、同間隔で注文執行を行う。値段が上がろうと下がろうと、また出来高の状況も関係なく執行される。
IS型
『Price In-Line、Volume In-Line、TEX』
マーケット・インパクトを最小にするように設計されたもの。
アイスバーグ型
『Reserve、Float』
注文数量を分割して発注する。
オポチュニスティック型
『Guerrilla、Sniper』
場にさらさずに一定の条件になった時点で注文を取りに行く。
終値
『Market on Close』
大引けの直前に引け成り注文を発注する。
これらは基本的にマーケット・インパクトを抑えたり、大量に銘柄をさばかなければいけないトレーダーの負担を軽減し、全体の中でもウェイトの大きい銘柄や流動性の少ない銘柄にトレーダーを集中させるために用いられます。
またこれはブローカー・アルゴであり、HFTや短期売買を自動的に行って利益を得ようと設計されるアルゴとはある部分では別物です。
そっちに関しては、様々なパターン分析から色々なものがあり、各運用会社のブラックボックスになっています。
中には悪意のあるアルゴもあるかもしれません。
すでにそういう時代ですが、これからますますコンピュータによる自動取引は増えていきます。
敵を知り、それとどう向き合っていくか、ディーラーにとってはとても重要な課題です。
自分は5年ぐらい前でしょうか、いくつかの外資系証券の知人に頼んで、こういったアルゴを色々と学ばせてもらいました。
それらはどんどん発達しています。
我々、人間サイドも負けていられませんね(^^ゞ
30分間で恐らく900枚の注文執行だったと思われます。
この注文の執行方法は『TWAP(時間分散型戦術)』と呼ばれるもの。
アルゴリズム・トレーディングといって様々なものがあります。
大きく、
トレーダーが注文執行を効率的に行うために、人海戦術でさばいていたものをシステムにより自動化するところから始まったもの。
より積極的に売買を自動的に行い、利益を追求するもの。HFT(超高速売買)などはこちらに分類されます。
一般的なアルゴは外資系証券などのブローカーならばほとんど自社で持っており、その顧客はそれを利用することが可能です。
DMA(顧客が直接使用する端末)でブローカーを選び、発注方法を選択するときにアルゴを選び、どの戦術で執行するかを決めて発注を行うだけです。
アルゴに強いとされる某欧州系証券のものを参考にして、基本的なものを紹介したいと思います。
時間分散型
『VWAP-Volume Weighted Average Price(時間分散型戦略)』
市場VWAP(加重平均価格)に近い執行を行うことを目的にしている。過去の取引データ(終日であれば寄りつきに何%、何時から何時に何%、引けに何%などの出来高)を元にそれに合わせて注文執行を自動的に行う。
『TWAP-Time Weighted Average Price(時間加重平均価格)』
指定された時間に注文を均等に分割し、同間隔で注文執行を行う。値段が上がろうと下がろうと、また出来高の状況も関係なく執行される。
IS型
『Price In-Line、Volume In-Line、TEX』
マーケット・インパクトを最小にするように設計されたもの。
アイスバーグ型
『Reserve、Float』
注文数量を分割して発注する。
オポチュニスティック型
『Guerrilla、Sniper』
場にさらさずに一定の条件になった時点で注文を取りに行く。
終値
『Market on Close』
大引けの直前に引け成り注文を発注する。
これらは基本的にマーケット・インパクトを抑えたり、大量に銘柄をさばかなければいけないトレーダーの負担を軽減し、全体の中でもウェイトの大きい銘柄や流動性の少ない銘柄にトレーダーを集中させるために用いられます。
またこれはブローカー・アルゴであり、HFTや短期売買を自動的に行って利益を得ようと設計されるアルゴとはある部分では別物です。
そっちに関しては、様々なパターン分析から色々なものがあり、各運用会社のブラックボックスになっています。
中には悪意のあるアルゴもあるかもしれません。
すでにそういう時代ですが、これからますますコンピュータによる自動取引は増えていきます。
敵を知り、それとどう向き合っていくか、ディーラーにとってはとても重要な課題です。
自分は5年ぐらい前でしょうか、いくつかの外資系証券の知人に頼んで、こういったアルゴを色々と学ばせてもらいました。
それらはどんどん発達しています。
我々、人間サイドも負けていられませんね(^^ゞ