【ビジネス】ひまわり証券の証券業務廃業について
今日、ひまわり証券が証券業務を廃業すると発表した。
もともと収益低迷していた同事業。そこに相場急落、そして多額の立替金の発生で廃業につながったとのこと。
FXは続けるようですが(大証FXは撤退)、CFDやオプションなどデリバティブ商品を積極的に販売していたことが裏目に出たようです。
特にオプションなんかで安いプット・オプション(権利行使価格の遠い=アウト・オブ・ザ・マネー)を大量に売っていた顧客は想定外の大きな損失を受けたと思われます(同社がそれに該当するかは分かりませんが)。
特にここしばらくディープ・アウトのオプションをワケ分からないほど大量に売ってしまう人が少なくありません。
以前のタイコム証券の失敗、さらにさかのぼれば勧角証券だったり…。
ガンマ・リスクを無視し、安易にこの辺まではいかないだろう…というスタンスでポジションと取り、ほっておけば儲かる。
自分が若手の頃は、上司に50円以下のオプションなんて売るなと言われていました。
ディープ・アウトならデルタは小さいかもしれない。
でもディープ・アウトなら大量に売れるけど、それがアット・ザ・マネーになれば流動性は大きく減ります。
要するに踏むに踏めなくなるから、ミスプライスと分かっていても目をつぶって踏まざるをえない。
先物でのデルタ・ヘッジもままならないような大量の売りを安易にやるのはオプションのリスクの本質を知らない人がやること。
デリバティブのスペシャリストやリスクに精通した人はまずやりません。
ショート・ガンマのポジションは10回に9回は勝てる。
でも1回で全部を飛ばす…とよく言われます。
デリバティブはしっかりとした知識を持っていれば有用な商品です。
でも安易にやれば思わぬリスクを背負いかねない。
まだまだ派生絡みでこういった損失を出し、追い証を回収しきれていないところも少なくない…かもしれません。
取引所の方々も決済に関してはかなりテンヤワンヤだそうですから…。
各社のオプションの建て玉をもう一度洗いなおしておこうかな(^^ゞ
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ちなみに知人から教えてもらいました。
こんな怖い話になっているそうです…。