【ビジネス】金融庁プログレスレポート
シンガポールに戻って一週間が経ちました。
日本にいる間はバタバタしていて、なかなか時間を作れませんでしたが、ようやく落ち着いて過ごせる時間も持てるようになりました。
拝読しました。
日本の資産運用業界の問題や課題を指摘されていて、色々と考えさせられる内容でした。
今回、日本に長期出張し、様々な方とお会いした中で感じたこと。
証券会社や販売会社は「手数料がある程度高くないと利益が出ない」、会社の存続や従業員の未来を守るためには利益を上げなければならない、それが手数料に依存してしまっている状況が未だに強く残っているということでした。
手数料を高くするためには、高い利回りを出せる金融商品を提示しなければ投資家も納得してくれない。
結果として、仕組債だったり、潜在的なリスクが高い商品に流れてしまいがち。
手数料に依存している以上、ある程度利益が出たら次の商品に乗り換えてもらわないと手数料が入らない。かつて問題になった回転売買になりがち。
本当にそれが顧客(投資家)のためになっているのか?
顧客本位であることが大事とは分かっていながらも、利益を上げるということとのバランスの中で、必ずしもそれをやりきれていないような気がします。
顧客本位であることが大事とは分かっていながらも、利益を上げるということとのバランスの中で、必ずしもそれをやりきれていないような気がします。
今回、ファンドの販売を行ってくれる販売会社などともコミュニケーションを取り、どういった形が一番望ましいのか?
自分なりにも色々と考えさせられました。
自分なりにも色々と考えさせられました。
運用を行う我々からすれば、投資家には長く残っていただき、複利運用の効果を最大限に生かして利益をお返ししていきたいし、出入りが多くなれば、それだけ実際のエクスポージャーを増やしたり減らしたりしなければならず、運用上の執行コストの増加にもつながりかねない。そのためにも投資家の利益が最大化されるよう努める必要がある。
その一方で、我々運用会社も、アドミニストレータやトラスティ、監査法人、リーガルアドバイザーなどに様々フィーを支払っており、オフィスの維持コストや従業員の生活の安定を考えれば一定の収入を得る必要があり、それは販売会社などにおいても同じ。
投資家の利益を最大化するためにベストな在り方を模索しつつ、関係者がそのために最善で在れるような仕組みをどう作るか。
無登録業者が跋扈し、ポンジスキーム・詐欺行為が後を絶たない中で、金融業者がしっかりと一般投資家のことを考え、貢献していけることが今何よりも求められていることだと感じています。
我々もどうすべきか、を考える際には、「何が投資家にとって最善か」を最優先事項であることを忘れずに取り組んでいかなければならないと改めて思いました。
こちらも視聴しました。
一般の方、特に投資経験があまりないような方にこそ、一度観ておいて欲しいと思う内容でした。
若者を狙う“闇の錬金術” 〜調査報告 借金投資の罠(わな)〜
若者を狙う“闇の錬金術” 〜調査報告 借金投資の罠(わな)〜
投資や資産運用は今後より重要になってきます。
インフレがそれなりに生じている状況下で、金利がつかないところにお金を置いておいても、実質的には資産は減少していくだけになります。ただそこにはリスクも必ずあります。
だからこそ最低限の知識を持っておくことが自分の身を守るためにも必要になってきます。
だからこそ最低限の知識を持っておくことが自分の身を守るためにも必要になってきます。
先々、「投資や資産運用は詐欺ばっかり」とか、「騙されるからやめたほうがいい」「損するだけだよ」なんてことにならないように、金融業界、資産運用業界も全体の問題として考えていかなければならないことなのだろうと思います。