【旅行】アンカラ
イスタンブールから寝台列車に乗ってアンカラへ。
朝、6時前に起きて食堂車で朝食をとる。
食事をしている間に外が白み始めてきた。

それまで真っ暗で何も見えなかった車窓に広々とした冬の大地が映る。
広大な中にポツンポツンと家が見える。
まるでおもちゃの家の様に感じられた。
8時前にアンカラ駅に到着。


そのままホテルへ。
チェックインまではまだ間がある。
とりあえず荷物を預け、外出する。
とはいえ、何を見にいったものか…。
正直、アンカラにはこれといって見たいものはなかった。
首都アンカラ。
人口こそイスタンブールに次ぐ2位だが、都会であることに変わりはない。
ホテルの周辺も繁華街。
車のクラクションが鳴り響くような場所。
周囲には電器屋や携帯屋が並んでいる。

デジモノ好きな自分にとっては興味をそそられるが、今回の旅の目的はそういったものを見たかったわけではないから…。
とりあえずホテルの近くのカフェでコーヒーを飲みながら、ガイドブックを開いてみる。

イスタンブールとカッパドキアにはずいぶんとページを割いているのにアンカラはわずか見開き2ページ。
しかたない…。
一番最初に出ている『アナトリア文明博物館』でも見にいこう。
外へ出てタクシーをつかまえる。
繁華街から10分程度のところにそれはあった。
そこに着く手前で妙に気になる城壁を見かけた。
とりあえず博物館に到着。
石器時代や古代文明に興味がある人にはたまらないかもしれない。
紀元前18世紀頃のヒッタイト文明のものなどが展示されていた。




一通り見終わっても、チェックインまではまだだいぶ時間があまっている。
通りがかりに気になった城壁を見にいってみよう。
歩いてすぐのところだ。
城壁をくぐり抜けるとそこには別世界が広がっていた。



古い民家(オスマン様式のものらしい)がたたずむように並んでおり、都会であるはずのアンカラとは思えない光景だった。



古い民家の間を進んでいくと、曲がり角のところに親子が座ってお土産ものを売っていた。

通り過ぎようとしたとき、女の子が声をかけてきた。
『これママが作ったんだよ。』

うーん。これは立ち止まらないわけにはいかないな…(^_^;)
足を止め、話をしながらいくつかのお土産を買ってあげた。
すると女の子が
『お城に連れて行ってあげる。』

と案内してくれた。
あとで知ったが、ここが『アンカラ城塞』と言われる場所だった。

城塞の階段を上がっていくと、突然景色が開ける。


驚くような景色。
アンカラを一望できる場所だった。
あまりの気持ち良さに城壁の一番上で30分程度ボーっと景色を眺めていた。
フィリピンから来た人や、アイルランドから来た人に声をかけられて少し話す。
『結構、一人で来るヤツいるんだな…。』
そこでしばらく時間を過ごしているとお腹が空いてきた。
考えてみれば、朝6時に軽く朝食を食べただけだった。
城塞を降り、近くのレストランを探す。
出てすぐのところに見つけたケバブレストラン。

外の空気が気持ちよかったので、外で食事をすることに。
店の親父が色々と話しかけてきた。

日本人の友達がいると写真を持ってきて色々と話す。

そこにはのんびりとした暖かい時間があった。
お肉も一本サービスしてくれた(^_^;)

食事をしていたら、目の前をこんなのが通り過ぎた。
頭に乗っているのは例のゴマパン(ただし大量)。
器用に頭の上に乗っけて売り歩いていた。
その後、城塞周辺を散策。
この辺りは店も建物もゴチャゴチャしているけど、雰囲気があって面白かった。




あっという間に時間が過ぎ、チェックインの時間に。
いったんホテルに戻り、パソコンつないでブログ更新。
でもさっきの光景が頭から離れず、一段落したところで再びアンカラ城塞へ。
どうしてもあの場所で夕焼けを撮りたかったから。
着いたのは4時過ぎ。いくらなんでも早過ぎた(^_^;)
30分ぐらいは城壁の上で耐えていたものの、身体が冷えてしょうがない。
そうしていたらいきなりトルコ人と見られる女性3人組に声をかけられる。
『一緒に写真撮ってください。』
その後、そのうちの一人の女性からFacebookをやっているかと聞かれた。
便利な世の中になったもんだ(^_^;)
しかし、俺は日本より、トルコの方がもてるのか…?(^_^;)

早速、彼女からFacebookでアクセスありました。
彼女がアップしていた写真です(笑)
あまりの寒さに堪えかねて、いったんカフェに逃げ込む。
そして夕焼けが始まる。
今度は寒さをほとんど感じなかった。
夢中になって、オレンジ色に染まるアンカラの街並みを飽きることなく見ていた。

