【マーケット、趣味】今年初投稿?
年末年始は日本に一時帰国し、その間にコロナ禍以来となる3年半振りのダイビングにサイパンに行ってきました。
サイパンは12年前に初めて訪れてライセンスを取得し、それから一時期は3連休がある度に訪れていた自分にとっては思い入れの深い場所です。
何度も行っていたおかげで現地にも友人が沢山いるんですが、サイパンは台風直撃以降、日本からのデルタ航空の直行便がなくなってしまったり、ようやくスカイマークが飛ばしてくれる…となった直後にコロナ禍と、受難続きで何人かの友人はすでにサイパンを離れてしまっています。
でもまだ現地で頑張っている友人たちと久し振りに会うことも出来ました。現在の自分にとって趣味といえるものを与えてくれた大切な友人たちであり、場所でもあります。
今回は久し振りのダイビングということもあって一眼は置いていき、Goproで楽しんできました。
素人の趣味程度の動画ですが。
Saipan Diving
Day 1
Day2.1
Day2.2
Day 3
久し振りに家族と友人たち、趣味や自分の時間を満喫できた年末年始でした。
今年の8月まではユナイテッド航空が直行便飛ばしてくれているのでぜひ(^_-)
で、仕事初めからはまぁまぁやること盛り沢山。
日々の業務に加えて、年始にはやることも多く、さらに日本語版のDDQ(Due Diligence Questionnaire)に追われてまぁまぁ疲れ果てました。英語版は設立の段階から作ってあるんですが、日本語で欲しいという投資家の為に、数十ページに及ぶファンドや会社に関する質問集への回答をまとめるという作業。他のこともやりながらなので、まぁまぁストレスフルなスタートでした。
若い世代の運用者を育てるという取り組み。彼らが舞台に立ち、より大きなフィールドで活躍できるようにするためのヘッジファンドという仕組み。出来るだけ早い段階で一度海外に出て、より広い視野を持ち、そこから日本を見れるような視点を持てる運用者に育ってほしい。
そんな思いもあってシンガポールに運用会社としての最初の拠点を選んだんですが、ファンドの籍があるケイマン諸島、投資家が属するそれぞれの国。様々な国や地域の規制や監督下で業務を行わなければならない。投資家からの信頼があってこそのヘッジファンドですからね。運用だけではなく、規制対応やオペレーション、様々な面でしっかりとやらなきゃいけない。
色んな思いがあって取り組んではいるものの、実際に自分がやっている仕事はまぁまぁ地味で面倒なことが多かったりもします。普通は部下に投げるんでしょうけど、出来るだけ面倒なことは自分が背負って、部下や後輩たちにはマーケットやそれぞれの成長につながるようなことに時間とエネルギーを使って欲しいってのもあるので。
おかげでマーケットをしっかり見て分析する余裕も少なく、ブログなんてとても書ける余裕がありませんでした。
この週末は久し振りにギヤを落として少し休んでリフレッシュ。ようやく通常モードに戻していけそうです。
マーケットについては、思っていた通り、正直難しい局面ですね。
金利については、欧米と日本とのタイムラグ。
米国がターミナルレートに近づきつつあるタイミングで(金利上昇がピークをつける)、日本はようやく金利正常化へと向かおうとしている。
(悪い?)円安がひと息ついたのはいいけれど、円安で救われていた面も剝げ落ちてくる。輸入物価への圧力は後退するかもしれないけれど、日本は食品など生活面ではまだまだ物価上昇が続きそうな気配。
日銀総裁の後退、春闘が予定されている春までは色々とありそうですね。
コロナ規制緩和については、世界と中国のタイムラグ。
日本にとってのインバウンドの本命は中国でしょうが、感染者数増加などもあって、その辺の回復過程もすんなりとはいかない。
景気後退、企業業績の悪化を想定してはいるものの、その深さはなかなか予測が難しい。
米国企業やファンド勢も、今年の景気後退を前提とした慎重な姿勢を保持している。積極的なレイオフができる米国企業に比べて、雇用の硬直性が高い日本企業はそんなに柔軟な対応はできないし、賃金引上げ圧力もかなり強まっている。
「インフレと米国金利」が市場動向を大きく左右した2022年。
今年はその流れの転換点になることが期待はされるものの、様々な要因が時間差をもって錯綜し、だいぶ予測しづらい動きになるような気がしています。
とりあえず参考までに
下は昨年初を100とした株価指数の比較チャートです。
一番上にいるのがTOPIX(緑)、次が上海総合株指数(紫)、S&P(白)、マザーズ(オレンジ)、ナスダック(赤)になっています。
こうしてみると日米中央銀行の政策の違いもあってか、相対的には日本株がかなり底堅い動きを続けてくれたのが2022年だったといえます。特に銀行株のウェイトが高いTOPIXでみるとそれは顕著です(日経平均株価でみるとここしばらくのパフォーマンスはだいぶ悪い印象ですが)。
また金利上昇を背景にグロースが低迷し、バリューへとシフトした。結果、新興企業や成長企業がより多く存在するナスダックやマザーズは大きく低迷した。
その日米の中央銀行の政策に転換点が近づいている。米国はターミナルレートを視野に入れつつある。一方で、日本は意固地に感じるほどに続けてきたマイナス金利から離脱しつつあり、金利上昇圧力にさらされている。そう考えると足元の米国株の反発に日本株がイマイチついていけないのもしょうがない気もします。少なくとも2022年の日米株価のパフォーマンスの差違は頭に入れておいた方がよさそうな気がします。
特にここのところ先物での外国人投資家の売りがかなり気になってはいます。2022年絶好調なパフォーマンスで勢いのあるCTAの動向は今年も引き続きマーケットにそれなりのインパクトを与えるでしょうから。
なんにしてもまだ2023年の相場は始まったばかり。
最初から全開で無理する必要もないし、分かりづらい状況やタイミングの中で焦ってもしょうがない。
期待、楽観、不安、悲観…錯綜する様々な要因を整理しておくべき時期なのかもしれませんね。
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