【ビジネス】挨拶まわり
先週から、ほぼ終日関係している会社・個人、お世話になった方々、相談に乗ってくれた方々…思いつく限りの皆さんにお時間をもらって、挨拶まわりをしている。
明日は取引所と金融庁の方にご報告とご挨拶にいく。
一日中、都内を移動。
ふと昨年の1月~2月の頃を思い出した。
まだファンドを立ち上げられるか分らない…。
投資家から厳しい要求を突き付けられながら、様々な会社を一日中回り、ミーティングの連続…。
スーツを着て、ノートパソコンを片手にある会社でミーティングをしては、次のミーティングまでの合間にカフェでPC開いてメールでやり取り。
『俺、ビジネスマンみたい…』
などと変な違和感を感じていたっけ。
投資家ともぶつかり、ブローカーでもギリギリの交渉が続いた。
苦手な英語ベースのミーティングも周囲のサポートを借りながらだけどこなした。
運用者集め
ブローカーの口座開設および手数料交渉
かなり厳しい条件をクリアしなければならなかった。
ギリギリでそれをクリアして、今のファンドは立ちあがった。
その間に失ったものもある。
悔しい思いもしたし、仲間や支援者のおかげでクリア出来た喜びも味わった。
何度も
『もう無理かもしれない…』
と感じる局面があった。
それを乗り越えてようやくファンド設立が実現した。
乗り越えたときの達成感は大きかった。
支えてくれた仲間、支援者。
ありがとう。
創業初日の日。
自分たちがやり遂げなければならないこと…それを共有できる仲間とのスタート。
多くの人から花やお祝いの言葉をいただいた。
周囲の人が驚くぐらい、このちっぽけなヘッジファンドのスタートを応援してくれる人たちがいた。
それが今終わろうとしている。
運用で損が出たわけではない。
道中苦しむ局面もあったが、それを乗り越えてきた。
にも関わらず、それとは違うことが原因で我々の夢の一つが終わろうとしている。
仕事で悔しくて涙を流したのは例の『R』の一件以来かもしれない。
でもこの悔しさ・経験を無駄にはしない。
このファンドを立ち上げた志は自分たちの中に生きている。
何年かかるか分らない。
でも10年かかると覚悟して始めた挑戦なのだから、この後退を無駄にしなければいい。
自分の足りなかったこと。
こうすべきだったと感じることの一つ一つが次の挑戦で役に立つはず。
初めて経営者という立場を経験した。
その難しさ、怖さも感じた。
大切なことは仲間や支援してくれる人たちの信頼を失わないこと。
そしてそれに足りる自分であり続けること。
支えてくれた仲間、支援者の人たち一人一人に感謝したい。
そして今の段階では力が足りなかったことをお詫びしたい。
そして自分が決してあきらめないことを伝えたい。
どういう道筋で進むべきなのか。
今、それを考え始めている。