【回想録】挑戦のとき…7
2005年秋口から始まった相場急騰。
外国人投資家の買いに加え、『株ブーム』が熱を帯びていく中で個人投資家の動きも活発だった。
しかし、その個人の勢いに冷や水を浴びせかける事件が起こった。
『ライブドア・ショック』
日経平均株価は16000円台を回復し、東証マザーズ指数は2005年9月末の1795.34からわずか3カ月余りで2800.68まで△56%もの急騰劇を演じていた。
2006年1月16日。
そのときの株ブームの象徴でもあったライブドアに強制捜査が入る。
そして翌日からライブドア関連銘柄を中心に新興市場の暴落は始まった。
元々、実態からかけ離れた株価水準だった。
極端な大幅株式分割を行い、需給面での間隙をつく形で株価を急騰させる手法。
同社の株式分割は
2001年7月 3分割
2003年8月 10分割
2004年2月 100分割
2004年8月 10分割
わずかこの3年間で1株が3万株になったことになる。
本来、株式分割は一株当たりの単価を下げて、投資家に買いやすくして株主を増やす目的などで実施される。
同社の場合はちょっと違った。
例えば100分割を行うと、株数が100倍になる代わりに株価は100分の1になる。
実際の価値は変わらないからだ。
ところが…
分割によって新しく発行された株券が印刷されて投資家の手元に届くのには50日程度かかる。
その間、投資家は売れない…手元にない株券を売るわけにはいかないから。
そういった特殊な需給要因によって、100分割発表後には8.5倍まで株価が急騰したこともある。
明らかに需給要因のみによるマネーゲーム。
それが強制捜査をきっかけに崩壊した。
東証マザーズ指数が1500を割りこむのに要した時間はわずか1ヶ月。
株ブームに乗ってマネーゲームに参加した個人投資家の多くが傷ついた。
株価急落。
バブル、ITバブルと同じく、株価下落は信用でリスクを拡大させていた個人投資家を直撃する。
トドメを刺した形となったのが、マネックス証券によるライブドア株およびその関連銘柄の担保価値を『掛目ゼロ』としたこと。
信用の担保にそれらを差し入れていた個人投資家も多く、評価損の拡大、追証の発生…投げが投げを呼ぶ展開となった。
ウチの隣の中国人の奥さんが相談に来たことがある。
どうしなさいとは言えなかったけど、旦那さんに内緒でライブドア株に手をだし、多額の損失を出してしまっているとのこと。
株なんて無縁だった人たちの多くが傷ついた事件だった。
ライブドアに強制捜査が入った1月16日を高値に東証マザーズ指数は長期低迷を続け、今では500を下回る水準にある。
しかし、日経平均株価はその後も高値更新となるなど、新興市場の崩落とは全く違う動きを見せた。
先物主体で運用していた自分にとっては、あまり大きなダメージもなく、収益は高水準を維持できていた。
そんな中で育成プロジェクトは動き始めた。
外国人投資家の買いに加え、『株ブーム』が熱を帯びていく中で個人投資家の動きも活発だった。
しかし、その個人の勢いに冷や水を浴びせかける事件が起こった。
『ライブドア・ショック』
日経平均株価は16000円台を回復し、東証マザーズ指数は2005年9月末の1795.34からわずか3カ月余りで2800.68まで△56%もの急騰劇を演じていた。
2006年1月16日。
そのときの株ブームの象徴でもあったライブドアに強制捜査が入る。
そして翌日からライブドア関連銘柄を中心に新興市場の暴落は始まった。
元々、実態からかけ離れた株価水準だった。
極端な大幅株式分割を行い、需給面での間隙をつく形で株価を急騰させる手法。
同社の株式分割は
2001年7月 3分割
2003年8月 10分割
2004年2月 100分割
2004年8月 10分割
わずかこの3年間で1株が3万株になったことになる。
本来、株式分割は一株当たりの単価を下げて、投資家に買いやすくして株主を増やす目的などで実施される。
同社の場合はちょっと違った。
例えば100分割を行うと、株数が100倍になる代わりに株価は100分の1になる。
実際の価値は変わらないからだ。
ところが…
分割によって新しく発行された株券が印刷されて投資家の手元に届くのには50日程度かかる。
その間、投資家は売れない…手元にない株券を売るわけにはいかないから。
そういった特殊な需給要因によって、100分割発表後には8.5倍まで株価が急騰したこともある。
明らかに需給要因のみによるマネーゲーム。
それが強制捜査をきっかけに崩壊した。
東証マザーズ指数が1500を割りこむのに要した時間はわずか1ヶ月。
株ブームに乗ってマネーゲームに参加した個人投資家の多くが傷ついた。
株価急落。
バブル、ITバブルと同じく、株価下落は信用でリスクを拡大させていた個人投資家を直撃する。
トドメを刺した形となったのが、マネックス証券によるライブドア株およびその関連銘柄の担保価値を『掛目ゼロ』としたこと。
信用の担保にそれらを差し入れていた個人投資家も多く、評価損の拡大、追証の発生…投げが投げを呼ぶ展開となった。
ウチの隣の中国人の奥さんが相談に来たことがある。
どうしなさいとは言えなかったけど、旦那さんに内緒でライブドア株に手をだし、多額の損失を出してしまっているとのこと。
株なんて無縁だった人たちの多くが傷ついた事件だった。
ライブドアに強制捜査が入った1月16日を高値に東証マザーズ指数は長期低迷を続け、今では500を下回る水準にある。
しかし、日経平均株価はその後も高値更新となるなど、新興市場の崩落とは全く違う動きを見せた。
先物主体で運用していた自分にとっては、あまり大きなダメージもなく、収益は高水準を維持できていた。
そんな中で育成プロジェクトは動き始めた。